お疲れ様です。競泳OB 0年目の近藤です。
冬季公認から早一週間、自分の中にまだ残る余韻を感じながら、この引退ブログの筆を執っています。
いつまで余韻感じてんだコイツ、って感じですけど。
ブログは一応色々考えてはいましたが、
いざ文章に起こそうとするとやっぱり難しくて...
書いては消して、書いては消して、
相変わらず、まとめて形にするのに時間がかかってしまいました。
そんな締まらない僕ですが、最後までお付き合いいただければと思います。
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「冬季公認を振り返って」
まずは改めまして、12月18日に秋葉山にて開催された冬季公認記録会をもって、大学競泳を引退しました。
平泳ぎ2種目に出場して、
100mが1:06.56、200mが2:28.36
という結果でした。
夏季長水路と合わせて、2種目とも全て生涯ベストで終わることができました。
努力した甲斐がありました、素直に嬉しかったです。
けれどもレースが終わって、
ラップ帳を見て、
(メッセージありがとう、大切にします)
YouTubeでレースを見直して、
(遅くまでありがとう、サムネは誰かの入れ知恵でしょうか)
反省点を探している自分がいました。
タイムに対して、まだ満足していない自分がいるのかもしれません。
でもそれ以上に、本当に楽しいと思えるレースができました。
楽しかった!って胸を張って言える自分がいました。
自分の競泳に対する気持ちを出せた、そんなレースだったと思います。
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「レースに出場できるということ」
100や200のレースが終わった後、
「まだいけますよ!」
「春室も一緒に出ましょう!」
そんな声をいっぱい貰いました。
なんなら、日頃の練習中からいっぱい貰ってました。
ありがとう、そう言ってもらえただけで十分嬉しいです。
望んだ終わり方ができるかどうかは、その時にならないとわかりません。
もしかしたら、突然の出来事によってその終わりすら奪われてしまうかもしれません。
僕自身ここ2年ほどは、想像もしていなかった様々な出来事があった中で、
他人に決められたタイミングではなく、自分が選んだタイミングで現役を終えたい、
そう決めて冬季公認まで現役であり続けました。
一選手として部の「勝つ」ことに大きく関われなかった、僕なりの最後の抵抗でもありました。
でも少なくとも、冬季公認まで続けた、人より少し長かった現役生活は、僕にとって非常に楽しいものでしたし、非常に嬉しい結果となりました。
皆さんにも、レースに出場できるという至極当たり前のことに感謝して、1つ1つのレースを本当に大切にしてほしいと思います。
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「大学での競技生活を振り返って」
大学での競技生活は、それまでとは大きく異なるものでした。
阪大水泳部に入るまでの僕は、ちょっとばかり競泳を続けてきた、
クラブでの選手コース所属経験はなし、
県予選の決勝にすら掠ることはなかった、
でも、泳ぐことが好きな選手でした。
今思えば、高校までの自分には大きな目標がなく、ただベストを望んでいました。
近畿大会ですら遠くの世界に感じていました。
そういった世界を、本気で目指すことができていなかったのだと思います。
決して高校までの自分を否定しているわけではありません。
楽しい出来事が沢山あった、大事な思い出です。
でも恐らく、大学でもこんな感じで泳いでいたら、今回のような最後にはなっていなかったと思います。
大学競泳における転機は、1回生の時の全国公でした。
当時は付き添いの形で参加していたのですが、
自分と同様に国公立に来てまで競泳を続けて、
生き生きと競泳をしている人たちを目の当たりにしました。
全国公に出場して泳ぎたい!
団体権に頼らず個人の制限切りで出場したい!
はっきりとした目標ができました。
人によっては大きくなくとも、自分にとっては大きな目標でした。
それからの制限タイムに向けての道のりですが、
今まで自身が経験したことのない道のりは、険しいもので、苦しいものでした。
楽なわけがありませんでした。
クラブでの選手経験など無かったわけですから、それまでの経験値で速い人たちに勝てる訳がなく、
なんなら大学でも、同じメニューではついていけなかったので、その部分での差は広がるばかり。
毎日練習に行けるほど強くもありませんでした。
それでも、僕より速い人に近づくためには、ただがむしゃらに泳いでいた頃とは違って、速くなるための工夫が必要でした。
メニューで強度を上げれないのならば、別の部分で補うしかありません。
泳ぎのアドバイスを貰って、
他人の泳ぎを見て盗んで、
ウェイトトレーニングを取り入れて、
練習中の意識を促すために筋肉の名称や位置を覚えて、
ドライで各部位の可動域を意識して、
食事にも気を使って、
、、、
なにも四六時中競泳のことを考えてたわけではないですが、少なくとも、部の活動をしている間の質を上げる努力はしました。
もちろん、試行錯誤する中で様々な失敗もしました。
ウェイトとスイム練のバランスを崩したことで、
タイムが伸びない時期がありました。
オーバーワークによる慢性的な怪我に悩まされ、
全力が出せない時期がありました。
レース運びが上手くいかず、
悔しくて叫んだりもしました。
でもこういった苦しみや悔しさは、目標が無かったころには味わったことがありませんでした。
苦しい中でも、
ベストが出て、練習で上のレベルに行けて、
少しずつでも成長する過程は楽しかったです。
楽に速くなれるなら、それに越したことはないでしょう。
けれども必ずどこかで、苦しい・悔しい経験ってのはついてくるものです。
楽に速くなれないのなら、その苦しい・悔しい経験を活かして次につなげるしかありません。
それに、速くなるためのアプローチは、何も泳ぐことだけじゃないはずです。
練習前後の取り組み、
レース前の期間における過ごし方、
レース直前のルーティン、
メンタルトレーニング、
、、、
他にも色々あります。
様々なことに目を向けて、自分を1つ上のレベルに押し上げてください。
競技に対する考え方が変わってくるはずです。
僕自身、最終的に全国公に個人切りで出場することは叶いませんでしたが、目標を目指して色々なことを試したこの過程は、決して無駄ではありませんでした。
全国公が自分にとって大きな目標であり続けたからこそ、最後はここまで来ることができたのだと思います。
過程を楽しめるようになって、ただベストを出して喜んでいた頃よりは、間違いなく成長できました。
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「お世話になった方たちへ」
競泳生活を続けるうえで、色々な方たちにお世話になりました。
簡単にですがご挨拶させていただきます。
・同回のみんな
集まりが悪いだとか社会的な付き合いだとか自虐的に言ってたりしてたけど、終わってみれば皆が同期で良かったです。
機会があればまたいつでも集まって、他愛のない話ができたらなって思います。
・先輩方
当日連絡をくださった方々ありがとうございました。
入部してからずっと色々ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
先輩方に付いていくことで精いっぱいだったあのころの僕から、少しは成長できたでしょうか。
・泳友会の皆様
私が3年生時に会計に就いてから、水泳部として多額のご支援を頂き大変感謝しております。水泳部の会計に関わった者として、改めてお礼申し上げます。
今後はOBの一人として、皆さんと共に阪大水泳部を支えていけたらと思います。
目標に向かって進む後輩たちのこと、今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
・連絡くれた高校の同期
レース後ドタバタしてて簡単な反応しかできなくてごめん!
大学でも競泳を続けたよしみでまた話しましょう、連絡ありがとう!
・両親へ
多分見ていないとは思うけど少しだけ...
あまり競泳の話題で話すことはありませんでしたが、冬季公認の出発前、声をかけてくれて嬉しかったです。
色んなスポーツができる父さんには、小さい頃から競泳以外でも様々なスポーツを経験させてもらいました。
それでも最終的に競泳を選んだのは、水泳ができない父さんに対する、一種の反抗だったように今では思います。
それがここまで続けることになるなんて、人生何があるかわからないもんですね。
母さんには、金銭面や食事面で大きくサポートしてもらいました。
成長できる環境をいつも整えてくれたこと、本当に感謝しています。
おかげで最後まで楽しんで、ベストを出すことができました。
本気で楽しめる競泳を経験させてくれてありがとう。
・後輩たち
関カレの後からおよそ5カ月間、本当にお世話になりました。
いち部員として接する中で、君たちには本当に力を貰いました。
わずかではありますが、僕の経験や考えが少しでも力になると幸いです。
タイムを伸ばしたい人たち、
自分に合うと思ったら取り入れて、合わないと思ったらバッサリ捨てて、
色々な技術や考えを、「今の」自分に合うように落とし込んでください。特に考えや意識に関しては、先に述べたように、何もレース中だけではなく、レース直前やレースへの持っていき方なども含まれるはずです。
残り1年なかろうが3年あろうが、気づいたら手遅れになる前に、考えを行動に移しましょう。行動に移すことで、次の考えがまた浮かんでくるはずです。
考えて行動して見直して、そのサイクルを大切にしてください。
インハイやインカレに出るような人たちがいる、恵まれた環境をぜひ活かしてください。
3面の人や3面を狙っている人たち、
ここ最近はレベルの高い争いができていると思います。阪大水泳部内で争いつつ、阪大以外のライバルも意識して、対抗戦ぜひとも勝ってください。特にBr勢、期待してます。
マネージャーのみんな、
練習や選手に対する接し方は1人1人異なるはずです。自分の考えや意見を大事にしながら、自分なりのマネージャー像を描いてください。他者の像に囚われ過ぎないように。
でもそれ以上に、選手マネージャー共に、競技を楽しむことを忘れないように。
皆が様々な面で成長した姿を見せてくれること、楽しみにしています。
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名残惜しいですがこの辺で終わりにしたいと思います。
結局長くなってしまいました。
神大のSTMSみたいなの作れないかなー、とか、
マスターズどうしようかなー、とか、
まだまだ沢山書きたいことはありますけど、
ここらへんで切り上げることにします、収拾付かなくなりそうなので。
このブログを僕が阪大水泳部いた最後の証として、筆を置かせていただきます。
最後はこのスローガンと共に。
苦境を[乗り越える]
記録を[塗り替える]
相手に[勝つ]
自分に[克つ]
~Get Over~
for Everyone of LEGEND
ではでは、またどこかで。
近藤 亮介