この作品は、紀州の山林王・柳川とし子を誘拐して身代金をせしめようと計画する、三人組の男から物語が始まるコメディタッチのサスペンス映画です。
とし子が自分の身代金が5千万円と知り、表情を変え静かに怒り出すシーンがあります。
「柳川家当主の自分の身代金が、たった5千万円とは末代までの恥、身代金は100億でビタ一文まからん」と、ふすまをしめて寝所に入って行くのです。
そして、このシーンを見ると、やしきたかじんさんが生前に飲みに行き、ぼったくりバーに入った時の話を思い出すのです。
お会計の際に、手書で20万だか書かれた紙を見せられて、たかじんさんは「お前ら俺を誰やおもとるねん。100万に書き直してこい」と声を荒げた。
それを聞いた強面の店員さんは「ただいまぁ~~~」と、すごく嬉しそうに書き直したらしい。
正しい金額は覚えていないのですが、たかじんさんは、ぼったくりバーと分かっていて飲みに入ったのに、控えめなぼったくり具合に怒り書き直させた。
とし子さんが少額の身代金に怒るシーンと、たかじんさんのエピソードが、私の中で繋がっているようです。
ちなみに私が、ぼったくりバーにひっかかったら、パンツ1枚でカウンターに正座させられ、泣きながら奥さんに電話していると思います。
※お酒は飲みませんが・・・
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