小規模なラグジュアリーホテルにも、
温泉旅館やローカルな駅前ホテル、
プレハブの民宿、
Airbnbの民家や趣味のよい別荘、
そしてウィークリーマンション。
▲地元で贅沢な時間を過ごすのもいいものです
設備は綺麗で使いやすいのがいいに決まっています。
調度品が上質で窓からの景色が良ければなおいい。
でも思い出として強く印象に残るのは人だったりします。
▲一棟借りの『集落丸山』はお掃除や食事の世話 湯たんぽ運びなどまさに集落の方達が総出で運営されています
直接の接客はもちろんのこと、
私にとって部屋の居心地がいいかどうかは、
宿泊者のことを思って設られているかどうかで、
それはやはり人が用意するものだからだと思います。
▲調度品はそのままに貸し出された別荘はここで過ごせてしまうので
周辺をほとんど知らないまま帰ってきました
必要以上に口角をあげてくれなくても、
朝ごはんがゴージャスでなくても、
ウエルカムな気持ちと
またねという思いで送り出してくれれば、
私は気持ちよくその旅を終えられます。
▲滞在していたベラージオの部屋からの眺め
そういう意味でラスベガスの巨大ホテルにも思い出が。
忘れ物をしたり部屋のキーのことでトラブルがあったりしました。
「もうこの英語も喋れない日本人のおばさん面倒臭いったらありゃしない」という心の声が
その人全体からダダ漏れだったブレンダ。
私を「マム」と呼んで
とてもとても丁寧な態度で忘れ物を返してくれた人。
たぶん仏作って魂入れずって言葉は知らないよね。
一日中オープンしているブュッフェスタイルの巨大なダイニングで、
常にお客に目を配り手を動かし働くことを厭わず、
寡黙だけれど笑顔で接してくれた人。
何度か顔を合わせた掃除の人。
人懐こい笑顔といつもくれたチョコレートを忘れません。
▲鳩間島では二次離島の不便さもゆったりした時間も体感
5分ほど歩いて海辺の食堂で朝晩のごはんを宿泊者みんなで食べます
言葉が伝わらなくても、
もしかして言葉が伝わらないからこそ、
態度や行動からよりわかることがあるのかもしれません。
日々の暮らしを丁寧に送るというのは、
こういうことも入っているのだと書きながら思いました。