自分は『奇跡体質』と言う人がいた。

 

 

一時期よく会っていたのだが、会っている間ずっと自分の話をしている。

 

 

些細なことから大きなことまで、とにかく色々話すのだが、中には仕事上の守秘義務があることまで話すので、その都度「それは話しちゃダメだよ」と注意していた。

 

 

本当によくしゃべる人で、そのエピソードに「奇跡」と言う言葉がよく登場するので、「奇跡が好きなのかな?」と思っていたら、本人から『奇跡体質』だと教えられた。

 

 

 

 

子供の頃から数多くの奇跡を体験してきたから、これはもう自分は奇跡体質なんだと認めるしかなくなったらしい。

 

 

ある日のこと「1時間待ち当たり前の有名店に行ったら、30分も待たずに入れて、これって奇跡だと思いません?」と聞かれたのて、「どうなんだろ。たまたま行った時間帯がよかった?タイミングがよかった?」と返した。

 

 

また別の日に「神社に参拝に行った時に、それまで雨だったのに私が境内に入ると雨がやんで、これって奇跡だと思いません?」と聞かれたので、「どうなんだろ。たまたま雨の切れ間にあたった?タイミングがよかった?」と返した。

 

 

また別の日に「ゾロ目のナンバープレートを短時間の内に4回見たけど、これって奇跡だと思いません?」と聞かれたので、「どうなんだろ。たまたま確率的に出会った?タイミングがよかった?」と返した。

 

 

そんなことが何回も続いたある日のこと、「ぱんださんは私の奇跡体質に否定的ですが、じゃあ、ぱんださんにとって奇跡ってなんですか?」と、キレながら聞かれたので「処刑されたのに生き返ったり、海を割ったりしたら?」と返した。

 

 

「えっ?」と言ったまま、10秒ほど無言の時間がすぎ、再度「えっ?」と言ったので、私はもう一度「処刑されたのに生き返ったり、海を割ったりしたら?」と返したら、「あっ。あぁ。それは、もう奇跡ですね」と言いながら立ち去っていった。

 

 

その背中に向けて「奇跡体質に否定的なのではなく奇跡の定義の違いです」と言ったのだが、振り返ることはなく、そして、それ以降会っていない。

 

 

 

●個人セッションはこちらからお申込みいただけます。

ぱんだ堂個人セッション


●LINE公式アカウントともだち追加はこちら
LINEともだち追加

●YouTubeのチャンネル登録はこちら
ぱんだ堂YouTubeチャンネル
 

●遠隔の解呪セッション・神式龍穴風セッションは下記専用フォームをご利用ください。
遠隔解呪・神式龍穴風セッション専用フォーム

 

こちらもご覧ください
はじめての方へ
お客様の声
●お問い合わせは、こちらからご連絡ください。

お問い合わせコチラ