小学生の中学年ころから漫画が好きで、今でもたくさん読んでいます。
今のお気に入りのひとつが『平和の国の島崎へ』です。
この漫画は「国際社会と国際テロ組織との経済格差戦争が半世紀に及ぶものになりつつある」と、そんな出だしで始まります。
そして、30年前にテロ組織がハイジャックした、飛行機に乗っていた少年『島崎慎吾氏』が、この漫画の主人公です。
テロ組織の訓練と教育を受け、戦闘員として活動していた彼が消息を絶った後、潜伏先の日本での暮らしが描かれています。
組織を抜けた他の仲間と日本で暮らす島崎氏。
もう戦場に戻りたくはない、ただ平和に暮らしたいと願う島崎氏の日常には、彼らを監視する、公安、テロ組織の暗殺部隊、ヤクザやハングレ詐欺師みたいなものまで登場する。
しかし自分の居場所、大切な人達、平和な暮らしを守るために、組織で受けた教育と訓練を当たり前に駆使することに・・・
わたしが島崎氏の好きな所は淡々としているところ、状況の把握が早く、立案と行動における思考と本能のバランスに長けているところ。
祖国での当たり前の普通の生活と、ただ平和な暮らしを願う彼だが、話の最後が「島崎が再び戦場に復帰するまで○〇○日」で締め括られるときがある。
それを読み「やっぱ戻りますよね。平和に当たり前の普通を生きさせてあげればいいのに」と思うのでした。
※島崎氏がバイト先の喫茶店で、東アフリカ式のコーヒーを淹れて見せるシーンがあったり、トルコの鯖サンド、エジプトのフール、インドのサモサ、バングラディッシュのジラビ、フィリピンのブトやバゴーンアラマンといった、料理や調味料の名前が出てくるところもツボです。
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