スーパーに行こうと部屋を出た。
薄曇りの空を見上げ「もう降らないかな?・・・」小さく声をもらし歩き出す。
大きな通りから1本横に入ると、路地沿いに昔の面影を残す民家が並んでいた。
この地方独特の屋根の設えを見て、「なんか良い感じだなぁ」と思いながら歩いていたら、庭仕事をしているご婦人を見かけた。
私よりも25歳ほど上だろうか?
小柄だが生気に溢れた姿に在りし日の祖母を重ね見て、私は胸をほっこりさせておりました。
ご婦人が手をかけている枝にも足元にも、10センチ程の小さな見えない人達がワラワラと集まってきて、あっという間に全身を包み込んでいった。
もちろんご婦人が気づくことはなく、同じペースで庭仕事を続けていた。
そのうち一人の小さな見えない人から、赤い液体のようなものが勢いよく噴出してすぐに消えていった。
その後、他の見えない人達も次々と赤い液体のようなものを吹き出し、ほんの一瞬だが視界の端が真っ赤になった。
ご婦人はよほど住まいに愛着があるのだろう、家族と過ごしたであろうその家を、暮らした記憶を大事に大事にしてきたのだろう。
その思いと日々の行いに惹かれて、土地を守り、家を守り、家族を見守る見えない人達が自然と集まってきたのだろう。
見えない人達は、ご婦人の愛着の歪みを赤い液体のように噴き出して、土地や家や家族に健やかに愛が伝わるように整えてくれているようだった。
ご婦人がそこで暮らす限り、この見えない人達は土地を家を家族を守り続けてくれるのだろう。
ご婦人の生き方を知る由もないが、集まった見えない人達のかかわり方からその愛の深さは伺い知れた。
振り返りもう一度その生気に溢れた姿を見て、その場を立ち去るぱんだでした。
※写真は竹富島で撮った1枚です。

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