おっちゃんも鹿が好き

宮島口に向かう道中、電車で親子連れと同席した。

膝を突き合わせるように座る、お母さんの膝の上で男の子が上機嫌で喋りだす。

「僕4才」と指を出すのに、「おっちゃんは55才」と両手の指を広げて応える。

「僕鹿すき」と言うのに、「おっちゃんも鹿好き」と返すが、胸のうちでは「ローストにしたら美味しいよ」と、声にならない言葉が流れる。

子供達が小さい頃に、ジュラシックパークをみながら、Tレックスの調理法を語って引かれた事がありました。

この4才の男の子には「絶対に食料として好きと言わないぞっ！！」と気をつけた、ぱんだです。

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