1本の街路樹に小さな子達が、わらわらとたかっていた。

大きさは蜘蛛の子くらいだろうか?
 
見た瞬間、虫が湧いているように見えて、思わず「げっ」と声に出してしまったが、性別はなく、なんとなく人の形をしているくらいの者が数百、街路樹にたかっていたのだ。
 
よぉ~く見てみると、その街路樹の中に薄汚れたガラス玉のようなものがあり、この小さな子達は、どうやらその玉を磨いているようだった。
 
他の街路樹にもあるのかな?と思い、覗いてみるが玉があるのはその1本だけだった。
 
みるみる磨きあげられ、シャボン玉のような光沢になると玉は地面に転げ落ち、それを追いかけ小さな子達がわらわらと走り出す。
 
そして不思議なことをやり出した。
 
人の概念でいうと共食いなのだが、互いに飲み込み合いどんどん大きくなっていき、最後の一人のサイズは数百倍になっていた。
 
その後、最後の一人は玉を頭の上にかかえて木の周りを回りだした。
 
右に三回、左に四回、七回飛び跳ね、左に三回、右に四回、七回飛び跳ね、そして玉をかかげたまま駆けだした。
 
三歳児がかけるように、トコトコと走る姿が愛らしく視界から消えるのを見送った。
 
あの玉が何かは分からないし、木の周りを回る儀式のようなものも何をやっていたのか分からない、小さな子達の正体もわからないまま。
 
長年、見えない人達を見ているが、今もよくわからないことが多い。
 
ふと上を見上げる私の守り神様が、なにやら嬉し気にしていたのが気になった。
 
聞いても教えてくれないだろうが、「神様あれは、どこ方のお使い様でしたか?何をしておいでで?」と一応聞いてみたら、虫を見るような眼で一瞥された昼さがり。
 
今日の見えない人でした。

 

 

 

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