まだまだ先の長い九州の大仏行脚。
このペースで終わるのかなぁ…これ。
福岡の大仏旅でさえ、まだ少し先があります。
とか言ってても仕方ないので、気を取り直して書いていきましょう。
私が次に向かったのは、やはりこちらもお会いしておきたかった観音さま、
ひと言で言えば「ビューティホー!」これに尽きます。
美し過ぎる絶景の観音像です。
場所は朝倉市杷木志波(はきしわ)という全く読めないところで、
地図で見ると等高線が入り組んでいます。
ようは山の上にあるってことですね。
どんな絶景観音さまが待っているのでしょう。
この目印の看板がある道を入って行きます。
こちらの「ビューホテル平成」に宿泊したかったんですが、
いろいろありまして断念したんですよね…
目的の観音さまから徒歩数分、
いつか泊まって朝焼けとか夜景の観音さまを拝んでみたいものです。
さて、ここからしばしの山登りです。
もちろん車ですからアッという間でした。
ビューティホーな観音さまはこんな絶景にいらっしゃいました。
一大観光地っぽい雰囲気ですが、店舗はあんまり開いていない風でした。
少し寂しい感じもしますが、そんなことよりも何よりも!!
その奥に見えている、ひときわ高い像ですよ!
茶色と青のツートンカラー?
正確には装飾や手に持っている花などは金色なので、三色ですが、
その色合いがあまりに美しい観音さま!
香山昇竜大観音さまとおっしゃいます。
その名のとおり龍に乗ってる観音さまです。
高さは28メートルあります。
これだけ大きくて、これだけ飛び出すように立っていれば、
風景との違和感を感じてしまうのが当たり前だと思うんですが。
この色合いのせいなんでしょうか、
妙に背景の大自然と調和していて、そこまで違和感を感じないかも、
というのが第一印象でした。
飛び出すように立っている時点で違和感はあるわけですし、
もちろん「おおおっ…!」とはなったんですけども。
あまりにも巨大な仏像にお会いしすぎて感覚が麻痺してきたんでしょうか。
いや、でもやっぱり、
この場所にこの観音さまは調和している気がしました。
いるべくしてそこにいらっしゃる、みたいな。
勝手に必然性みたいなものを感じてしまったと言いますか。
とてもとても個人的な意見ですけども、そんな気がしました。
さっそく足元まで行ってみましょう。
この屋根の色も観音さまのカラーリングと合わせているんでしょうか。
全体的に色合わせしてる感じですよね。
辺りはアンビエントな音楽が流れていて、独特なムードです。
それもまたこの場所と妙に調和しているような気がしました。
なんとなく居心地の良い感じです。
受付にてお線香とロウソクを購入。
このお線香が、火をつけると観音さまのイラストが浮かび上がるという、
なんとも有り難く、可愛らしいお線香でした。
ちょっとホッコリしつつ観音さまの足元へ。
いやいやいや…!
ホッコリしてる場合じゃないよ、やっぱりデカいよ!
見上げた観音さまのお顔は、はるか上の方にあります。
いくら風景と調和してようが、
下から見上げた時の迫力は、他の巨大仏と大差ないかもしれません。
やはり圧倒されますね。
「観音像の周囲を一巡すると、一徳の利生があり、
二度巡ると観音様が影身に添ってその人を守護してくださる」
のだそうなので、もちろん二度巡ります。
観音さまの周りにはぐるっと十二支の守り御本尊がありまして、
それらは小屋に入っていらっしゃって、金色に輝いて真新しい感じ。
ですが、ぼけ封じ観音さま、昇竜修学観音さま、地蔵菩薩さまが、
みんな香山昇竜大観音さまと同じ色で統一されていて、とてもオシャレでした。
同じユニフォームでお揃いにしてるみたいで、統一感があって素敵です。
全体的に「統一感」とか「調和」を意識していらっしゃるのかもしれません。
少なくとも、なんでもかんでも置いちゃえ的なフリーダムな雰囲気はありませんでした。
考えられた空間づくりをしていらっしゃるのではないか、と思いました。
建立秘話を読んでみると、
「夢枕に立たれた観音様のお告げ通りにして財を成した個人の方が私財で建立した」
という、どこかで聞いたことがあるパターンでした。
こういうお話しっていろいろなところにあるんですね。
夢枕に仏さまが立つ時点で信仰心の厚い方なんでしょうしね。
なんにせよ、こんな美しくて大きな観音さまを建ててくださって、
巨大仏好きとしては、感謝申し上げるしかありません。
そう言えば、統一感を感じるこの場所で、
ただ一カ所だけ、私が違和感を感じたところがありました。
それは絶景展望台にあった…
スロットです。
何故…?
ぜんぜん良いんですけど、ここだけちょっと不思議な空間でしたね。
なくなってしまったどこかの施設やお店から貰い受けたとか、
そんな感じかもしれませんね。
まったくもって推測ですけど。
冒頭にも書きましたが、
とにかく「美しい」そのひと言に尽きます。
風景も、観音さまも。
時間が許すならば、ずーっと観ていたいな、と思いました。
空間としてもずっと居たいな、と思わせてくださるような場所でした。
時間がないので次に行くんですけどね。
次が福岡県最後にして最大のアノ観音さまです!
ここは絶対に行っておかねばならなかった場所でした。
満を持して、福岡のラストに持ってきました!
次回をしばしお待ちくださいませ。