私の大仏写真家としていくつかある目標のひとつに
「47都道府県の大仏制覇!」
という、いかにもマニア的なものがあります。
東北、関東、中部、北陸、四国はどの県も、
像高の高い大仏さまに少なくとも1大仏はお会いしているのですが、
な、なんと!大阪の大仏って…
…アレ?会ってなくないか?
ってことに気付いてしまったのです。
(後になってよくよく考えたら、神像にはお会いしてました。あと仁王像にも)
そんなバカな!
ですよ、なんたる不覚!
しかも和歌山なんか、足を踏み入れたことすらなかった!
という…盲点というか、完全なエアポケット状態。
これはいかん!
近畿を緊急探索だっ!
ということで、近畿地方の大仏巡りしてきました。
まずは大阪ですね。
大阪で大仏というと、東大阪の石切大仏が真っ先に上げられます。
日本三番目の大仏(自称)だそうで、もちろん行かねばなのですが、
高さ6メートルと私的にはちと小さめ。
なので今回は個人的な価値基準で、大きい大仏を優先させていただきました。
あしからず。
で、行って来たのは大阪でも京都の県境に近い豊能郡能勢町というところ。
こののどかな山間の町に、修行僧のためのお寺があって、
そこには大仏さまがゴロゴロしてらっしゃるんだそうです。
大仏ゴロゴロ…もう想像しただけで胸が高鳴るじゃあありませんか!
って、見えて来ましたよ。
あそこだー、
あそこに違いないー!!

太陽を背にうけて金色に輝く…
たぶん観音さまが真っ先に確認できます。
その上のほうにも分かりづらいのですが、
坐像らしき大仏さまのお姿も見えています。
行ってみたら座ってなくて立ってるかもしれないですけど。
拡大してみますね。

ほら、深緑色の坐像っぽいお姿が写真の上の部分に。
この遠さでこのぐらい見えるって、そうとう大きいですよ。
こちらのお寺さんは七面山七寳寺といいまして。
行ってみますと、ふつうのお寺でひとつあるかないかぐらいな
大きいサイズの仏像が、そこら中に並んでるって感じで。
「このキャスト、大河ドラマ主役級の役者さんしかいないんですけど」
みたいなド迫力。
本堂にお参りして、お寺の方に撮影の許可をいただきますと、
「まぁ、ホトケさんのことですから、無駄にならない程度に撮ってください」
との優しいお言葉。
役者の充実ぶりがスゴくて、写真を出すとキリがないので、
私の個人的好みで厳選してご紹介させていただきます。
まずお寺の入り口近くに、
石像(どれもこれも5メートル越えな感じ)がズラリと並んでいるエリアがあって、
その奥にいらっしゃるのが、こちらの観音さまです。


2002年開眼、高さ30メートルの十一面観音さま。
この写真ではぜんぜん大きさが伝わらないなぁ…
今回自分を入れて撮らなかったから。
観音さまの足元から見上げた写真、これで大きさを想像してみてください。

手にもってらっしゃる瓶の底がまん丸く見えています。
「落とさないでくださいね…」と、
ついつい思ってしまう、迫力の光景です。
これは余談ですが、全体のフォルムが秋田の田沢湖近くにある、
田沢湖金色大観音によく似ている気がします。
高さもほぼ同じくらいですし。
同じ原型作者でしょうか?そのへん不勉強で申し訳ないです。
田沢湖金色大観音の記事はこちらから↓
「我が故郷の巨大仏 田沢湖金色大観音(前編)」
もうこの観音さまにお会いできただけで、
かなり満足なのですが、まだまだこれからがスゴかった…
長くなってしまったので、つづきはまた後編にて。
しばしお待ち下さい。