山形県酒田市にいらっしゃる酒田大仏さまが
地元の森の山まつりに合わせてライトアップされる、
という情報を聞きつけまして、
はるばる酒田まで車を走らせてまいりました大仏マニアです。
森の山まつりについては「酒田大仏 森の山まつり(前編)」
からお読みくださいませ。
まずは昼間の青空の下の大仏さまを参拝、撮影させていただき、
ライトアップされる夕方まで酒田の街を散策し食事でもして待とうかと…
思ったのですが。
駅前に行っても食事をできるところが全くなくて、とても困りました。
いま思えば、時間が中途半端だったんですね。
ランチは終わってて、飲み屋さんは夕方にならないと開かない…。
苦し紛れにスナックみたいなところに入って、まだノーメイクな感じのママに
「アイスコーヒーなら出せるけど」と、ちょっと迷惑そうに言われて
「すみません…」とすごすご帰ったりとかしました。

仕方ないので、コンビニ弁当と、お祭りの屋台のかき氷で食事を済ませました。
ちなみに、お寺の敷地内に出ていた、かき氷の屋さんは尋常じゃない味のバリエーションで、
「トマト味」が一番人気がないそうです。食べなかったけど。
日本海に近い街に来ているのに、なんて寂しい食事なんだろう…
新鮮な魚とか食べたかった!などと悲しくなりながらも、
夕方は全ての人に等しくやってまいりました。

大仏さまへ…というか、正しくはたぶん地蔵堂へと続く参道には、
閻魔大王がお裁きしている地獄絵が、たぶんこの時のみのご開帳。
そして灯籠と言うんでしょうか?行燈(あんどん)かな?
が並んでいて、夕暮れとともに灯りが灯されます。
この行燈は、大仏さまや仁王さまなど仏教やお祭りに関連した内容のものもありますが、
多くは政治や社会風刺など、川柳のようなもの。

耳が痛い…
いや、心が痛くなる内容のものもあります。
なかなか楽しく拝見させていただきました。
これらの行燈を辿りながら進んで行くと…そこには、

ライトアップされた酒田大仏さまが!!
きれーーい!
もちろん昼間も存在感は充分にあったのですが、
ライトアップによって、さらに存在感も美しさも増した感じです。
やっぱり来てよかったなー。

地元の皆さんは、お寺の外でお花を購入して大仏さまにお供えし、
ロウソクに火を灯します。
そして、大仏さまに向かって右側の階段を登った先にある森の山地蔵堂に
小羽仏(こばぼとけ)と言われる小塔婆などの供物を納める、
というのがお作法のようでした。

地蔵堂へ向かう階段には、賽の河原が描かれた行燈がありました。
前編に書いたように「森の山」は現世と来世の境とされている場所。
賽の河原は冥土に至る途中にあると信じられている河原です。
親よりも先に死んでしまった子供たちが河原で石を積み、
鬼が邪魔するのを地蔵菩薩が現れて救ってくださるという仏教説話です。
もちろん地蔵堂に安置されているのは、ご本尊の森の山地蔵尊(地蔵菩薩)です。
地蔵堂にもお参りさせていただきましたが、
地元の方にとっては神聖な場所だろうと思ったので、撮影はひかえました。

最後に今回お気に入りの一枚。
大仏さまの左手のディティールカットを。
今回は仕事と仕事の合間に車を走らせて来た感じで、
最終日のお炊き上げには立ち会えませんでしたし、
タイミングが悪く海の幸もサッパリ味わえず…少し残念な部分もありましたが。
でも「東京から来ました!」という
例の伝家の宝刀をまた抜いてしまいましたので(笑)
地元の方に「森の山」について書いたチラシをいただいたり、親切にしていただきました。
ありがとうございました。
そして何より大仏さまが愛されてる感が伝わってきて、
それが嬉しかったですね。
食べ物屋はなかったけど愛はありました!
ぜひ駅前に中途半端な時間でも開いてる食べ物屋さん作ってください。
そしたら完璧です、酒田。
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