前回の巨大仏ブログが磨崖仏でしたので、
その流れでもうひとつ、まだご紹介していない磨崖仏いっとこうと思います。
このブログの読者さんであればスッカリお馴染みのワードですが、
初心者さんのために、いちおうご説明しておきましょうね。
磨崖仏(まがいぶつ)とは、
岩山などの壁面を彫って作られた仏像のことです。
前回ご紹介した磨崖仏はこちらです→ 「大谷寺と大谷平和観音」
ということで、やってきました静岡県は藤枝市。
「のどか」という言葉しか出て来ないような、
緑の木々が生い茂る山道を車でひた走ります。

目指すは滝ノ谷不動峡というところ。
行く道は一本しかなく、途中で本当にここでいいのかな?
ってちょっと心配になるような細いところも出て来る、ザッツ山道!な感じ。
ですがわたくし、こういう山道を走るのはもう慣れっこなのです。
ドーンと来いっ!とは言うものの…
「落石注意」の看板はいつ見ても「注意しようがないよ!」と思ってしまいますね。
そんな山道を走って行くとお寺のお堂のような建物が見えて来ます。
どうやら、あれっぽいぞ!

自転車がたくさん停まっていて「大人気なのかな?」と一瞬勘違いしましたが、
どうやらこの周辺は子供達の川遊びの場らしく、
夏らしい暑さだったこの日はたくさんの少年たちで賑わいをみせていました。
…川がね。磨崖仏ではありません、念のため。
このお堂、下を流れる川に少しせり出すような形で建ってまして。
で、その目的の磨崖仏というのが、お堂の周りにぐるっと張り巡らされた、
手すりの付いたテラスのようなスペースから見えるのです。

分かりますか?
緑の多い時期ですから特に分かりづらいですね、
グググと寄ってみましょう。

いらっしゃいました!
川の向こうの岩肌に不動明王さま!!
高さは10メートルあり、かなりの迫力ではあるものの、
憤怒の表情ながらも、どこか優しげな感じがするのは私だけでしょうか?
不動明王の魔崖仏としては日本一の大きさだというこの磨崖仏は、
石彫家の杉村孝という方が1981年から8年の歳月をかけて作ったもので、
開眼式が行われたのが1989年という…
あら、思っていたよりも新しい磨崖仏なんですね。
いや、でも…ちょっとこれは見付けづらいですよね。
ちょっと懐かしいですが、「ウォーリーを探せ」でしたっけ?
アレ的な感じすらしますね(笑)
ちなみに、頭上にあるブロンズ像が原型なんだそうです。

これです。
頭の上にちょこんと乗ったものを、すごーーく拡大してみました。
うーーん、似てると思うけど…
小さ過ぎて、遠過ぎてよく分からないです。でも坐像ですね。
ってことは、緑が多くてよく分からないですが、この明王磨崖も坐像なんですね。
(後から気が付きましたが、看板に不動明王坐像って書いてありました…)
もうひとつ、カッコいい方がお側にいらっしゃって、
私的にはそっちがけっこう萌えだったんです。

この引きの全体像の右下の矢印のところです。
ここにもうひとりの明王さまが!

場所が場所だけに湿度高めで、この苔むしてる感じ!
カッコ良過ぎ!!
縦ロールっぽい巻き髪なヘアスタイルも素敵だし。
こちらは立像。磨崖仏ではなく、独立した石仏っぽいです。
もうちょっといろいろな角度から撮りたい!
と場所を移動しようとしたその時!
ブーーーーン
と恐ろしい羽音がっっ…
ゲッッ!
大スズメバチだっっっ!!
な、なんと体調6センチほどもある、黒と黄色の腹を持つ日本最強のスナイパー!
大スズメバチの巣がたぶんお堂の軒下に!!
撤退です!
これはゆっくり急いで撤退です!!
と、いうことで、あえなく今回の参拝はここまでとあいなりました。
日本最大級の明王磨崖でありながらも、
あまり知られていない…なおかつなかなか分かりづらい…
しかしカッコ良い不動明王さまでございました。
もっと粘って撮りたかったのですが…命が大事。
またの機会に!
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