大仏さまが大好きなワタクシが、大仏を求めてお寺を巡って行く中で、
たびたび地獄巡りというものに出会って来ました。
特に私は穴マニアでもあり、神社仏閣には穴(洞窟や地下空間)がけっこうありまして、
それがワクワクするわけなんですが。
その地下道に地獄巡りがある、というパターンは案外多いのです。
「死んだらどうなるのか」っていうのは人間の最大のテーマであって、
宗教とも切り離せないわけで、それこそ根本なんだろうと思うんですが…
あんまり興味がなかったのです。
だってそもそも「大きい」が私の最大の価値基準だったから(笑)
でもお寺を巡って行くうちにだんだん興味も出てきて、
今までは大仏さまのついでの地獄巡りだったんですが、
地獄極楽メインのテーマパークに行ってみようかな、ってことになりました。
で、それなら初心者にオススメなのはココだよって、
坂原さん(大仏界の私の先生です)に教えていただきまして、
連れて行ってもらいました、伊豆極楽苑!

黄色い鬼さんが満面の笑み&ピースでお出迎えしてくれます。
これはイキナリなんか縁起も良さげです。
いままで私が行った地獄巡りって、どこも「どうぞ勝手に観てください」みたいな感じで。
解説もたいして読んでなかったし…(ごめんなさい!)
ほぼNO知識状態だったわけですが。
こちら伊豆極楽苑さんでは、冒頭より畳敷きの広間に通されて、
館長さんの奥さまが、あの世の流れを名調子で解説してくださいます。
これがとっても分かりやすい!
確かに初心者向けです。
要は…人は死ぬと7日ごとに7つの審査があって(だから49日なんですね)
その最後に閻魔さまによって行く先が決定されると。
その候補が天上界・人間界・畜生界・阿修羅界・餓鬼界・地獄界の6つなんだそうで。
これらの世界を再現しているのが、ここ伊豆極楽苑だと。
まぁ、そんな感じでしょうか。
上手く説明出来てるかな…?

最初に現れるのが、三途の川。
この世とあの世を分ける境目。
生前に良い行いをしていると、川を渡る船に乗れるけど、罪人は川を歩いて渡らないといけない。
だから悪い行いをしていると着物が濡れちゃう。
で、その先にいる奪衣婆っていう、上の写真のおばあさんに着物を脱がされて、
木の枝にその着物をかけられるんですけど。
枝のしなり具合で、生前の罪の重さが分かるってわけ!
いや、なるほどなぁ…と思いましたよ。
とっても合理的じゃないですか?
そんな感じで、その先に閻魔さまがいてお裁きがあって…
最初に書いた6つの世界に振り分けられると。
そのジオラマワールドがつづいて行くわけですが。
詳細は実際に行ってみてください、ってなもんでして。
長くなっちゃうんで、いろいろ端折りますけど。
ここ伊豆極楽苑の最大の特徴は、
これらの展示物を家族で手作りしているというところ!
館長さんもとっても素敵な方で、
「この亡者さんがとても美人さんで人気なんですよね」とか、
「あの亡者さんどこ行ったかなぁ…ご紹介したい亡者さんがいるんですよ」
といった具合に一体一体に思い入れがあったりストーリーがあったりして。
地獄の分量多めの…言ったら壮絶な世界観だったりするのに、
なのにです!なぜか温かみのある不思議なアットホーム感!
ということで、私が気になった亡者さんをちょっとだけご紹介。

一番左はまだ着物を着てるから、三途の川を渡る前の亡者さん。
その後奪衣婆に着物脱がされちゃいますから、ずっと裸になっちゃいます。

こちらの亡者さんが人気ナンバーワンの美人さんらしいです。
なるほどな感じでしょ。鬼気迫る表情。
けっこう大きい鬼に目が行きがちですけど、低い位置から亡者目線で地獄を体感してみてください。
一人一人にちゃんとストーリーがあるんですよ。
なんだかスゴい素敵でしょ。ちょっと見る目が変わります。
そして最後は極楽の世界。

キレイな観音さまがいるこの美しい空間に軽く感動すら覚えます。
ほんの一部しかお見せしてないですけど、
これ家族で手作りですよ。スゴくないですか?
しかもお客さんの要望によって展示もいろいろ進化していってるんだとかで、
お客さんとともに作ってる感もあって、それがアットホームの秘密なのかもと思ったり。
あ、言い忘れてましたが、基本撮影は禁止です。
今回は許可をいただいて撮影してますので、みなさんそこはご理解ください。
ということで、伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から、車で20分ほどの伊豆極楽苑。
伊豆にご旅行の際にはぜひ行ってみてください。
地獄極楽初心者にも安心!
死ぬ前に一度、経験しておくにこしたことはないです。
いや、間違いない!
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