3年ぶり初胎内拝観!釜石大観音(前編) | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。


紅白仏合戦「写真展 仁王さんと観音さま」
まであと3日となりました。
写真展の詳細はこちらをどうぞ→「写真展 仁王さんと観音さま」

今回の写真展は基本的に白い観音さましばりの展示でして。
震災の被災三県(岩手、宮城、福島)すべてに白い巨大観音さまがいらっしゃるので、
東北出身のハンダとしましては、それらを全て展示したいと思った次第です。
東北びいきで、すみません。

ですが、岩手の釜石大観音は基本どこで撮っても後を向いているという
ツンデレな観音さまでして、撮影がなかなか難しいのです。
かつ、前回釜石に訪れた際は震災の直後で、観音さまの胎内にも入れず、
あまり撮影も積極的に出来ない状況でした。

他と写真の熱量が違う…
ということで、今回リベンジで釜石一泊の旅を強行したわけです。

早朝4時台から万全の体勢で、朝日と観音さまを撮影。
その様子はこちらでどうぞ→「朝日と釜石大観音」
その後「三陸鉄道」に乗りまして、
釜石大観音の開門9時少し前には門の前にてスタンバイ!

釜石大観音

待つこと十数分…

開かない。
あまりに心待ちすぎて果てしなく長い時間に感じます。

手持ち無沙汰なので、普段は専門外であまり撮らないのですが、
仁王写真家さんバリに、山門の仁王さんを撮影してみました。

釜石大観音

なんでもこの仁王さん、設置から37年がたち塗料がはがれたり、
震災で像の一部が壊れたりしたため修復作業が行われ、
この4月2日に新らしく設置されたばかり!
色鮮やかで凛々しいお姿です。

アクリル版かな?が貼られていて反射はあるものの、
まだ新しく奇麗なので、初心者にもそれなりに撮影しやすい仁王さんでした。
撮影にあたっては、もっと過酷な状況が多い仁王門…。
本当に仁王写真家さんの技術と工夫にはいつも感心させられます。

とまぁ、話しが少し脱線しましたが。
9時を少しまわったところで門が開きまして、いそいそと中へ!
拝観料500円を納め、参道エスカレーターにて観音さまの足元へまいります。

釜石大観音

3年前にも乗ったエスカレーター。あの時は
「地震の場合、急停止することがありますので、手すりにおつかまり下さい」
という張り紙があちこちにしてあったのをよく覚えています。

ずっと後ろ向きだった観音さま。
エスカレータを登りきった先、正面に回り込むと、
とうとう釜石大観音さまと対面できるのです。

釜石大観音

3年ぶりー!お久しぶりです釜石大観音さま!
高さ48.5mの真っ白いお姿が、雲ひとつない青空に眩しく光っています。

釜石大観音
なんと言っても特徴的なのが、胸に両手で抱えるように持っているお魚です。
このお魚、あまりにもツブラな瞳でカワイすぎます!

なぜにお魚を持っているのかと言うと、この観音さまは「魚籃観音」といって、
海や漁港の守り仏として信仰されてきた観音さまなのです。
なので、海の方を向いていらっしゃるんです。ゆえに後ろ向きなのです。

お魚の上には格子が見えています。
あそこは展望台だな…!
ここで巨大仏フリークなこのブログの読者の方ならば、何か気付きませんか?
この観音さまにソックリなあの観音さまのことを!

釜石大観音

そうです、千葉県富津市にいらっしゃる東京湾観音さま!
写真左が釜石大観音さま、右が東京湾観音さま。

お顔のニッコリぐあいといい、腕の上、お魚の上の格子の展望スペースといい…
どうですか、ソックリでしょう。

実はこのふたつの観音さまは原型作者が同じ、長谷川 昂(こう)先生なのです!
東京湾観音が出来たのが昭和36年、釜石大観音は昭和45年ですから、
釜石大観音の方が妹ですね。
巨大仏まめ知識です。あまり役には立ちませんが(笑)

胎内にもふたつの観音さまの共通点は観られるのですが…
長くなってしまいましたので、胎内の様子は後編に続きます。
しばしお待ち下さい。


よろしければ、こちらをポチッと
お願いします(。-人-。)

にほんブログ村 写真ブログ 女性カメラマンへ
にほんブログ村