広島の大仏さまを巡る旅は、
江田島にあります、手作りの大仏さまが鎮座されるお寺、
大窪寺さんの参拝記、前回に引きつづきの後編です。
どうぞ「お顔の色に変化あり 大窪寺 (前編) 」 よりつづけてお読み下さい。
大変ありがたいことに、またもやお寺の方に案内していただきまして、
本堂を参拝した後、本堂脇の階段を上がり出た屋上には、
ドスーンと鎮座される大仏さまの、大きな後ろ姿がありました。
さっそく前面に回ってみましょう!
ここがテンションの上がるポイントです…

高さ6メートルにもおよぶ大日如来さま!
堂々たる大きさ!感動的な出会いです。
富士山の尾根を連想させるような、なだらかな円すいのシルエット。
オレンジ色のスカートがフワってなったみたいな形状が特徴的です。
以前はお顔や肌は白く、ボツボツの螺髪は黒で塗られていたのですが、
つい最近、このようにグレーに塗り直したところだそうです。
海が近いせいかメンテナンスが大変みたいです。

にしても…過去の写真では、もう少し目はパッチリしてたと思ったけど。
黒目が横棒みたいになちゃってて…
色だけじゃなく、人相まで変わってしまってます。
なんだか深い瞑想にでも入られているような、
こちらを見ているようで見ていないような、
心ここにあらず感を感じてしまうのは私だけでしょうか…。
いや、この手のポーズは深い瞑想に入られているという印なんですよ。
だから間違ってない、と言いますか、
そんなツッコミを私なんぞが入れるのも恐れ多いのです。
でも…いや、これ以上は言うまい。
「これは途中ですか?」
とお聞きするのも、なんだか失礼な気がして聞かなかったので、
分からないのですが、まだ修復途中段階なのかもしれません。
その証拠に、この大仏さまは
背中のデッパリから胎内に入れるのですが!

ほら、こんな風に扉が付いてまして、中には塗装の用具が置いてありました。
今まさにやっている(?)終了しちゃったところ(?)ぐらいの感じで。
修復途中だったなら、もしまた次に行ける時には、違うお顔を見せてくださるのかも。
これは、またおいでってことかな…きっと。
その扉の中の胎内の様子ですが、こんな感じです。

サイズがサイズですので、そんなに広くはないのですが、
胎内拝観できるって貴重ですよねぇ!
照明器具なんかも取り付けてあったりして。
先代の住職さんが檀家さんと一緒に手作りでこれを作られたと思うと、
アツい信仰心と情熱を勝手に感じてしまいます。

胎内の中央には御本尊とソックリな不動明王さま。
こちらもお顔がよく見えません。
そしてその両サイドには、

小さくってカワイイ、三十三観音さまが列んでいます。
こちらは御本尊の脇侍の観音さまとソックリですよね。
(前編 をご参照ください)
わたし、この小さな観音さまたちが、なぜだか「好きだなー」って思いました。
スゴい可愛いじゃないですか。
なんだか不思議と癒される感じ。
そうやって考えてみたら、なんとなく私が描くイラストの顔に似てるかもしれません。
ちょっとこんな感じなんです、私の巨大仏画。
だからって言うわけじゃないですけど(笑)
先代の住職さんのセンス、素晴らしいと思います。
グッジョブです。
今回もお寺の方に良くしていただいて感激いたしました。
年明け間もない、きっとお休みのところなのに、
気さくに対応してくださって本当にありがとうございました!
また違う色、違うお顔に変わる可能性のある大窪寺の大仏さま。
広島にお住まいの、どなたか優しい方!
もし塗り直しが行われたなど、新情報がありましたら、どうか私までご一報ください。
ぜひ逆光が厳しくない時間帯、季節、もしくは曇りの日を狙って再訪いたします!
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