前回、苦行の山登りの果てにやっとお会い出来た
弘法大師さまのことを書きましたが、
今度は同じ弘法さまでも山ではなく海です。
知多半島には弘法大師(空海)が諸国行脚の途中に船で上陸し、
前回、前々回のブログで書いた岩屋寺で修行を行った、という話しが伝わっています。
そして、その弘法さまが上陸したとされる聖埼という地に、
ちょっと変わった景観の弘法像があるというのです。
なんでもその弘法さまは知多半島の突端、岬にいるということなのですが、
この辺りの地理に疎い私には、どこもかしこも、突き出した岬に見えて…
場所が分からずにしばらく彷徨いました。
夕日に空も色づきはじめた頃、とうとう聖埼公園を発見。
車を停めて、海沿いの道を歩いて行くと
…
まさかの場所に弘法さまがっ!

聖崎公園の沖、二子島という島に、
今まさに上陸しましたと言わんばかりに一歩足を踏み出して立つ
弘法大師上陸像です!!

ものスゴい景色にお会いしてしまった…!
私の大仏巡り人生の中でも、海の中に立つ大仏さまは初めてです。
あまりの絶景にしばしの間、無心でシャッターをきりました。

200ミリの望遠で撮影しています。
ちょっと遠いのです。
そしてそんなに大きくない。
高さ13尺ということで、4メートル弱です。
それが100メートルはないか…60、70メートルくらい先でしょうか?
にポツンと立っていらっしゃる。
もっと近づけないものか…?

たぶん弘法さまに近づくためにあるであろう階段の先は…
完全に水没。
これは近づけない…。
ですが、なんでもここ、
大潮の時には歩いて二子島に行けるのだそうです。
その時にまた来てみたい!
その時にまた来てぜひ確かめてみたい、
モーレツに気になって、今も謎が解けていないことがあります。
弘法さまの背後…背中のあたりから
…

な、何かが生えてるっ?!
このもにょもにょした毛の様なものは一体何なのか?
帰って来てからネットで調べてみると
「鳥の糞から発芽した種が伸びてる説」を発見しました。
何かの芽…?そうかなぁ。
一年に一回くだんの大潮の時に、「お身ぬぐい」と呼ばれる日があって、
その時はみんなで掃除道具を持ち寄ってお掃除するのだそうで、
芽が生えてたりすればその時に取り除くのでは…?
もともとは光背(後光を現した放射状や円のようになっているもの)
が付いていて、それが長年の海水によって腐食して、
もにょもにょだけが残ってるとか…?
その答えはいまだ謎のまま。
どなたかご存知の方がいらしたら教えていただきたい!
ちなみに、この聖埼公園の山を登った展望スペースには、
巨大ではない普通サイズの観音像もいらっしゃるのですが、
もうこの日は、山登りをして蚊にさされまくり、心身ともに疲労していたため、
観音さまにはお会いせずじまいでございました。
またの機会に!
夏休みの巨大仏紀行はこの後、三重県へと入ってまいります。
しばしお待ちくださいませ。
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