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mori

独り言 & 本の感想

とても変わったお話だった。

異国の地でゲリラに拉致されてしまい、人質になった人たちが、それぞれの人生を朗読していく物語。冒頭でこの人質事件の結末が出てくるので、一人一人の人となりがわかるたびに、「でもこの人はこの先。。」と思い、名前と年齢と職業が最後に書かれているのを見て、振り返った物語の先と、さらにその未来の結末を思うと、いちいち寂しくなる。

長い期間、人質として生活する中で、なぜこのような朗読会をするに至ったのか。本当は希望なんか持っていなくても、なるべく変わりなく過ごそうとみんなで努力していたのではないか。

最後に朗読するのは、異国の兵士。救出作戦の中で中の様子を探ろうと盗聴器から傍聴することになる。

絶対にハッピーエンドではないけれど、この兵士がすべての朗読を丁寧に受け入れて受け止めているようで、少しだけ軽くなれた。

もし自分が語るとすれば、一番うれしかった瞬間を語りたい。