夏至って、峠みたいだなと思った。
登りきって、また下っていく。
そんな今にぴったりな映画。
映画「峠 最後のサムライ」
を観てきた。
観る前に、レビューは見るな?
私の悪いところ。
観る前に、レビューをチェックしちゃうところ。
今回も、公開から数日経過していたので、レビューがたくさん出てきた。
正直、評価の低いレビューが多くて、これから観ようとしてるのにテンション下がった。
影響受けやすい人はレビューは観ないほうがよいかも。
・昭和臭すぎる
・古い感じ
・東出昌大のセリフが棒読み…
が目についた。
一方で
・役所広司さん、松たか子さんの演技が素晴らしい
も多数。
そりゃお二人はベテラン。演技力も間違いない!
私的には榎木孝明さんが出ていてよかったわ。
2時間サスペンスでよく拝見するから。
あと、渡辺大さんと東出昌大くんが並んでポスターに映ってるのが皮肉だった…
この撮影がされた頃は杏ちゃんと離婚してなかったのかな。
で、で、で!
そんな中、私の心を鷲掴みした衝撃すぎるレビューを発見。
・役所広司さんの顔のでかさが目立つ!
シンプルで静かな時代劇
伏線も、なにもなく
淡々とした静かな時代劇。
それが率直な感想。
河井継之助の両親が、松たか子演じる妻に「跡継ぎのことも考えてくれ」と言うシーンも
何かの伏線か?と一瞬思うのだが、全く関係なく。
このシーン、いる?
っていうのがいくつかあったかな。
映画で語られてるのは、河井継之助最後の一年。
それ以前の生き方にこそ、継之助の魅力があるように思えるのだけど。
2時間の映画で継之助の魅力を伝えるのは無理があるんだなぁと感じた。
無理矢理詰め込んだ感が半端なく、継之助の人となりが薄っぺらく感じてしまった。
映画で語られてることを簡単に言うと
武士の時代は終わる。
若い人は命を大切に、好きなことして生きるんだぞ!
長岡藩をスイスのような独立国にしよう!
でも、もしものために最新の武装はしとくよ。
どんなことしてでも平和解決できるように、話合いしてくるから!
あ、だめだった。
戦えー!
なぜ継之助が長岡藩をスイスのような独立国にしたいのか、それが可能なのか?
勝てば官軍、負ければ賊軍という時代背景の中、なぜ平和解決にこだわったのか?
それらを紐解くことで河井継之助の魅力が見えてくるはずなんだけど、そこはさらっとしか描かれていないのが残念。
それには大河ドラマくらいの尺がないと無理だろうなぁ。
継之助の人間的魅力というより、役所広司さんの演技力が際立って見えた映画だった。
役所さんて、大和ハウスのコミカルなイメージ強いけど、シリアスな役すると、ホントかっこいい!
武士が似合う。
方言「よした、よした」が懐かしい
映画中に2回登場する、盆踊りのシーン。
小千谷の盆踊りとは違うのだけど
歌詞の中に「よした、よした、よした、よした」という言葉が出てくる。
そういえば、曾祖母、祖父母がよく、
「よした、よした」って言ってたなぁ。
優しい響きの方言。
そうかぁ、越後の方言だったんだのね。
よした
子供に対して、「よくやった」と言う時に用いる。必ず「よしたよした」と2回言う。
この言葉、子供に対する褒め言葉だったのか。
映画と花火で長岡が賑わうといいな
いろいろ好き勝手書いてきたけど、この映画がきっかけとなり、河井継之助という人が広く知られることを願う。
子供を連れていかなくてよかった!
小千谷も出るから、息子も観たいと言っていたのだけど…
ちょっと、子供には理解しにくい部分が多いかな。
最初の大政奉還のシーンとか、書状を読むシーンとか。
私でも言葉がよくわからなかった!
かつての私のような戊辰戦争好き小学生ならオススメだけど。
あんまりいなそうよね。