タイに行ったとき、タイの人は夕方から海に入ると聞いた。
昼間から泳ぐのは観光客だけだと。
どうやら、沖縄もそうらしい。
タイで夕方の海水浴を体験してから
また夕日の中で泳ぎたいと思っていた。
友達からのお誘い。
『週末、もし晴れたら、夕方、海にピクニックに行かない？』
ちょうどその日は、昼間は出られないほどの暑い日になった！
17:30
ビーチに到着。
まだまだ日が高い。
遠くに誰かいるようだけど
周りには誰もいない海。
ほのかにココナッツが香る
ノンアルのスパークリングワインで
乾杯。
車社会ですからね。
海はぬるく、気持ちいい。
遠浅の海。
どこまでも、どこまでもいってしまいそうで
気を付けないと。
ヤドカリもたくさんいて
夢中になって集める子供たち。
18時半頃になって
ようやくオレンジ色に染まりだした。
私のカメラではオレンジ色の美しさが出なかったけど、友達が撮影してくれた写真は
とてもきれいに撮れていた。
私はカメラを諦め、子供たちと一緒に海ではしゃぐ。
子供の頃の海水浴を思い出したけど
たぶん、昼間にいって、この時間には家に帰っていたと思う。
お盆の頃、海の近くのバンガローに泊まるのも恒例の家族旅行だった。
あの場所はまだあるんだろうか。
太陽に吸い込まれるように
いつまでも見てしまう。
海の近くに住んでる人は
この景色をいつでも見れるんだね。
うらやましい。
夕日を見に海にきても、沈む頃になると
雲が邪魔して、完璧な夕日を見ることってなかなかできない。
この日は、まさに、完璧な夕日だった。
水平線と太陽が一体化するところを
海の中からジーッと見ていた。
オレンジの空から、柔らかなピンクの空にバトンタッチ。
誰もいない浜辺に座って
海外に来てるみたい！
と呟く私たち。
海外の海も、沖縄の海もそりゃあ素敵だけど
能登の海も負けてない。
この日の海はそんな海だった。
あー、ここに泊まれたらいいのに！
砂浜にバンガローとかあったらいいのに。
暗くなる前に着替えて
少しだけ花火を楽しみ
海のピクニックはおしまい。
またここに来よう。
能登島もいいし
千里浜もいいし
氷見の海もいいけど
ここも最高だった。
黄昏時の能登の海の風景をおすそわけ。
wai