『老い』とは幻想と洗脳かもしれない | wai blog~日々是安泰~

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先日、お友達に

「お誕生日おめでとう!」

とメッセージを送った。

 
 
ありがとう、という言葉と共に
送られてきたのが
タキミカさんの動画だった。
 
『89歳のフィットネスクラブの
インストラクターさんの話って
したことあった?
 
やっぱり、年齢も意識だなぁってわかる。
 
気持ち新たに意識改革しよー!』
 
 
知らない、知らない!
 
89歳?
インストラクター?
 
 

 

そして動画を見て、衝撃!
 

髪の毛の色や、顔付きは、
やはり年齢を感じるけれど
 
発する言葉や
いきいきした表情
 
そして、はつらつとした姿勢!
 
本当に89歳なの!?
 
動画の筋トレを真似ることを忘れ
見入ってしまった。
 
ついでにいうと、後で
動画をやってみようと思ったら
ついていけませんでした。
いやー、すごい!
 

 


少し前のことだが
大好きなユーチューバーさんが
都内の高級ジムに通っていた時
そこに、80歳以上とおぼしき
女性のグループが通っていたそうで
 
みんな、素晴らしい体つきで
ハードな筋トレをこなし
 
80代のイメージが覆った!
と話していた。
 
 
まさに、タキミカさんのような人達が
世の中には、いる!
ってことだろう。
 
 
全体の1%くらい?
もっと少ないだろうか。
 


 
私が昔、ジムに通っていた頃
行っていた時間帯が午前中ということもあり
見かける人の平均年齢は
70歳くらいだったと思う。
 

みなさん、ヨガやエアロをこなし
元気であったが
やっぱり、見た目は年相応だよね、って
眺めていた。
 

姿勢。
背中が丸いのだ。
 
そして、
お腹には、でっぷり肉がついていたり
膝が曲がっていたり・・・
 
ジムに通っているのに
こういう体型なの?
と不思議だった。
 
 
通っている理由は
健康維持のために
ダイエットのために
もあるだろうが
 
なんとなく、そこから感じる雰囲気は
暇つぶし。
 
お風呂も入れるし
友達もいるし
会費もシルバーだと安いし。
そういう言っていたおばさんがいたのだ。
 
それでも、そういう場があるっていいな、
と当時は思ったが
今は少し違う風に思える。
 
 
いくつになっても
体は変えていける。
 
少しでも老化をゆるやかに
なんて
控え目なこと言わず
 
人生で一番
今の自分の体が気に入ってるわ!
と言うこともできるのだ。
 
 
40歳を超えて、
老化におののきながらも
そのおかげで
今、自分の体改革が楽しい!
 
コンプレックスの塊で
自分の体型に不満だらけだった
若い頃より
気に入ったスタイルになることはできる、
と思っている。
 


 
ちなみにいうと
タキミカさんは若い頃から
運動好きだったわけではなく
65歳にダイエット目的で
ジムに通うようになってから
はまりだしたそうだ。
 
 
あなたが50なら
40なら
ましてや30代以下なのなら
更にチャレンジしやすいってことだ。
 
 
先日、昔一緒に在宅介護の仕事をしていた
友達と
懐かしい話をしながら笑っていたのだが
ふと、思ったことがある。
 

『介護の仕事って、
老いるとは、
こういうことだよ!
という洗脳だったかも』
と。
 

毎日介護の仕事をしながら

年を取るとね
 
認知症になるんだよ。
寝たきりになるんだよ。
病気になるんだよ。
家族に迷惑かけて、
ヘルパーさん頼むことになるんだよ。
好きなことできなくなるんだよ。
好きなところへ行けなくなるんだよ・・・
 
仕事をする中で、
目から耳から、
そういう情報ばかり入ってくる。
 
「若いっていいわね~」と言われ
「私も若い頃はね・・・」と聞かされる。
 
年を取ることは
悲しくて
辛いこと。

そんなメッセージを繰り返し刷り込まれた。



 
もしも、
周りのおばあちゃんが、
タキミカさんのような人ばかりだったら?
と想像してみた。
 

年齢なんてただの数字よ!
いくつになっても、好きなことはできるし
楽しいことはたくさんあるわよ。
体を動かすって楽しいわね。
 
おばあちゃんたちに
笑いながらそう言われたら?
 
そういうおばあちゃんが近くにいたら?
 
年を取るって
決してネガティブなことじゃないって
思えそう。
 

 
私は高2まで、
ひいばあちゃんと同居していたけど
92で亡くなる1ヶ月前まで、
生活はすべて自立していて
生活のリズムを決して崩す事なく
凛とした人だった。

だから、人は人生の最後まで
自分のことは自分でできる、
って思っていた。
 
 
そして、ブログで何回も紹介しているが
子供の頃に習字を習っていた先生は
現在、106歳。
 
77歳のお祝いにスイスのアルプスへ
初海外旅行に行き
その後も、中国に拓本をとりに行ったり
アクティブな人だった。
先日帰省した際、ガラス越しにお会いしたが
「体って案外丈夫ね!
106年ももつのよ。すごいわねぇ」
と笑っていた。
 
いくつになっても元気をもらえる
会いたくなる
そんな女性になりたいと思う。
 
 
間違えてほしくないのは
タキミカさんは
突然、イキイキ若々しいばあちゃんに
変身したわけじゃないということだ。
 
 
自分で意識を変えて、
20年後の今である。
 


 
いつからでも、
いくつからでも遅くない。
 
でも、自分の中で
意識が変わる瞬間がなければ
今の延長のまま
年を重ねていくだけなのだ。
 
 

姿勢も一瞬では変わらない。
背中が丸まって、
それが固定されてからでは
姿勢を良くするのは難しい。
 

今、まだ背中がしなやかなうちに
姿勢を整える
運動をする習慣をつける
筋肉を育む。

なにより
自分の体に関心を持ってみること。
 
それが大事である。

 
きっと、これからの時代、
タキミカさんのような人が
増えると思う。
 

信じられないほど
美しいおばあちゃんたちが
多発する時代に
突入するのかもしれない。
 

そうは言っても
自分が歳を重ねて
どうなるかはわからないし
病気とか、仕方のないことも
あるかもしれないけれど
 
「あー、あの40代の頃、
筋トレやってたらなぁ」
と、ため息をつくような生き方だけは
嫌だなって、思ったんだよね。
 
wai