ー続きー
そして、目的地の宝教寺へ。
ここは、在日一世の李小善(イ ソソン)さんという女性が建立したお寺です。
李小善さんは、1904年生まれで1925年頃に日本に渡ってこられたそうです。
四人のお子さんがいらっしゃるのですが、四人目のお子さんを出産した直後から、夜中に川に飛び込むなどの奇行が目立つようになったそうです。
そのために、当時住んでいた大阪の三国から、先ほどの不動さんへお参りに通っていたそうです。
そしてある日、そこでお告げがあったそうです。そこから、人の悩みを聞き、降霊などでその悩みを解決するようになったとのこと。いわゆるシャーマンの力を持ったそうです。
戦後、祖国へ帰る話も出たそうですが、その特別な力のせいで蔑まれることを恐れて、帰国を断念したという話もあるとか。
当時、小善さん家族は洗濯屋さんを営み生計を立てていたそうですが、小善さんのもとにたくさんの人が訪れたことで、いわゆる普通の主婦の仕事は一切できなかったとか。
そしてある日、不動さんを訪れた日の帰り道、今の宝教寺のある場所に牛が寝ていたそうです。それを見た小善さんは、その場所にお寺を建てることを決めたとのことです。
その後も信者は後をたたず、時には食事やお手洗いにたてない日もあったそうです。
そんな宝教寺は、当時から、在日の人々の心の拠り所として今も在り続けています。今は、お寺の管理は息子さんご夫婦がされていますが、祀事に関しては弟子の関口さんという日本人の女性が行っていらっしゃいます。
当日も在日韓国人の女性が、相談に訪れていらっしゃいました。
と、長くなりましたが、住宅地から少し入ったこの場所は最明寺川が流れ、自然の残る素敵な場所です。
川のほとりで遊ぶ三人。
気まぐれではぐれてしまったオッパ待ち中です。
橋の上でいぇーい!
そして、いざお寺の中へ。
七星堂は、朝鮮のお寺には必ずあるもので、星神を中心にして、山神、海神などが祀られ、いずれの寺院でも本堂よりも 地理的に高い箇所に設けられている。星神と山神については朝鮮半島においても同様に信仰されており、それぞれ現世での幸福と金銭を祈 祷する習合性を現している。
と、Wikipediaに書いてありました!
そしてこれがかなりの急勾配&段数!
だけど、登りきったら…絶景なりー。
そして、はぐれオッパも合流して。
パチリ。
お寺の隅っこには、済州島でお馴染みのこの子と、信楽焼の狸がコラボレーション。
うーん。不思議。
地元でありながら、初めて訪れたこの場所。
今でも大きな法要時には、チャンゴを叩き踊ったりという、祖国のしきたりとは一線を画しながらも、在日朝鮮人の心の拠り所として今も愛されている宝教寺。
来月の22日には冬至の法要があるそうですので、小豆粥をいただき、賑やかな法要を見にいきたいと思っています。
通称、朝鮮寺については、こちらでも少し知ることができます。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E5%AF%BA
というわけで、前半戦はここまで。
次回は『ちょっと寄り道満願寺♪』をお送りします。お楽しみに♪
♡Rihye♡
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