1病棟の音楽係 | 走って転んで泣いた様な話

走って転んで泣いた様な話

アモーレのない日々の話

やっと起きた休日の病院清掃です。


今病棟内では3名の患者さんが音楽を持ち込んでいらっしゃいます。


昨日カセットテープのおしいさんがいつも通りに音楽を聞かせてと言ったのですが電池がもうなくて。


仕方がないのでペーパータオルにご家族様への書き置きをしておきました。


電池じゃなくてアダプターだったら良いのになぁと思いながら。


昨日は星の流れにがかかってた。


うちのお父さんも入院時に歌ってた。


この歌は戦時中に身を売る女の人の悲しさを歌ったもの。


その頃の人たちは今も立ちんぼがいることを想像出来ただろうか。


♪こんな、女に、誰がした



二人目はおじいさん。


おじいさん自体も歌がうまい。


ワタシ的には知床慕情が聴きたいのだがなかなか聴けない。


3人目はおばあさん。


おばあさんの所で聴くダークダックスに最近ハマっている。


銀色の道とかいいんだよ。



自分も閉鎖病棟で外に行ける時間も限られていたから。


音楽に喜びを持っている人たちの気持ちが少しだけ分かるつもりだ。


ご家族の方だってそれを糧に病院生活を生きて欲しいと思い、持ち込んだのだと思う。


カセットテープのおじいさんはいつも


ムージックはいいねぇって言っている。


村田英雄の無法松の一生の一生も久しぶりに聴いた。


♪小倉生まれの玄海育ち

口も荒いが気も荒い


ちなみに歌は入ってない。


今度わかる歌があるなら一緒に歌ってみるかなぁと思っています。