旧セゾンの話⑭ 西洋環境開発が92年に志摩に作ったタラソテラピー

「タラサ志摩」

 

バブル経済最後期、終焉前ギリギリの92年10月。

当時の西洋環境開発が、日本初の海洋療法施設を備えたリゾートホテル

「タラサ志摩」をオープンした。

 

当時、パンフレットを見ても私には全く何のことだか理解が出来なかった。

 

くみ上げた海水を利用した健康と美容に良い中長期に宿泊し利用する健康と美容の為の施設だと理解した。

 

当時の報道によると150億円程度かかったらしい。

 

当時、ヨーロッパのノウハウを輸入したとのこと。

 

オープン当初、とても盛況だったようだ。

 

山の中にある施設は、パンフレットでは王宮のような印象を受けた。

 

日本では海洋療法と呼ばれているタラソテラピー。

 

この施設は現在も存在し、運営管理している法人がある。

大江戸温泉物語 TAOYA志摩である。

 

当時、セゾングループ各社のガバナンスはあったのか。

 

当時は日本の世の中には持ち株会社制度がなく(と言うか禁止されていた?)

現在のホールディングスのような考え方はあったと思われるが制度はなかった。

 

コングロマリット企業のように、それぞれが力を持ち成長し、

大きくなった各社を管理会社が統制する、

 

統一参謀本部のような組織が必要だったのではないだろうか。

 

たられば。だが、

 

当時人事やシステムや損益分岐なども掌握するホールディングスがあったらグループは今どうなっていただろうか。