偉人は、色っぽくてセクシーです。
どこがそうかというと・・・以前記事で、私が色っぽさを感じる条件をあげたことがありますが、ここでもう一度その条件をあげてみます。

1、全てのものに打ち勝つことを想像させるほどの、力強さ
2、その存在そのものを脅かすほどの、危うさ


この二つが揃った時、それは最高の効果を発揮するのです。

ところで偉人の場合、まずこの1番を満たしています。
偉人は必ず、ただ単に生活しているだけでは昇華されない、爆発的にありあまったエネルギーを持っています。
このエネルギーが、あらゆるものに対して取り組むときに、常人には信じられないようなものを生み出すのです。
そしてそれがわかりやすく結晶したものの一部に、「才能」と「権力」というものがあります。
「才能」と「権力」とは、そもそも一般的にも、媚薬としてはかなりの効果を発揮するものですが、私の場合は、それらがこの1番の、力強さにあたります。

では偉人の2番とは何か。
これは多くの場合、偉人の死の直前あたりから死後にあらわれます。
もともとものすごいエネルギーを持っていたものが、そしてそのエネルギーが人間であることを超越しているかのように見えていたものが、やはりどうしても「人間である」ということに勝てずに衰退していくさま。
死というものは、エネルギーやそれによって頑張って築いたものを一瞬にして否定します。
そしてそれは、たとえ偉人といえども、内部には必ず巣食っているのです。
これが、危うさです。

私が、すでに人生を終えた偉人に接するときには、すでにこの二つが揃っている。
だから私は、歴史が好きなのかもしれません。