先日これを鑑賞しました。

マリー・アントワネット (通常版)
¥3,591
心情描写が優れているとか、時代考証がよく考えられているだとか、人間ドラマとして見てとても興味深いだとか、そういったものはあまり期待できませんが、何と言ってもヴェルサイユ宮殿が沢山見ることができるのは感動します。

そして、注目すべきは、音楽にロックが用いられていることです。

これが、意外と違和感がない。

音楽史で言えばこの時代は古典派の時代。
有名な人で言えば、この時期はモーツァルトの時代ですが、このようなまさにばりばりの「クラシック」音楽の時代にも、私は例えばこのロックのような、現代に通じる感覚というものがあったのではないかな、と思うのです。
詳しいことは歴史の学者ではないのでわかりませんが、マリー・アントワネットの生活にしても、そのようなものがあるような気がします。
例えば・・・

夜中、こっそりと仮面舞踏会に通い続ける生活。
賭博に明け暮れる日々。
自分を拘束するものに対する反発。自由への憧れ。
飽き飽きした毎日。素晴らしい恋愛を求める心。
現在に満足できない自分。
持て余した力、時間。

私はこの時代のこの場所を直接見たことはありませんが、何だか感情移入できるような気がします。
それは現代に通じる何かがあるからなのではないでしょうか。
そして、ロックに違和感がないということは、そういうことを示しているのではないでしょうか。