普段、馴染みのない古典芸能も

一度繋がってしまったら

数珠つなぎに繋がってゆくもので

「義太夫と薩摩琵琶のコンサートがあるよ」

と情報が届きました。

 

場所は東成区、

駅で言うと森ノ宮と玉造の間にある

百年長屋です。

 

 

『百年長屋』

いいネーミングですねぇアップ

 

趣きのあるファサード。

 

 

なぜか杉玉が。

別に夜、日本酒バーをやっている訳ではなさそう。

(酒飲み的発想・笑)

 

 

入ると、土間を広く取り

そこが客席。

 

一部畳敷の座敷を残し

そこが舞台。

 

 

さて、義太夫ですが

言葉は知っていても

説明しろと言われると

説明出来ません。

 

いい機会ですから調べてみました。

 

義太夫、正式には義太夫節。

 

浄瑠璃と言う、太夫(音曲師)が楽器を弾きながら

歌うように語るジャンルがあり

その中の一つの流派が義太夫節だそうです。

 

17世紀末に大阪で

竹本義太夫と言う人が道頓堀に

「竹本座」を創設。

 

近松門左衛門とタッグを組んで

大いに義太夫語を盛り上げた方で

今のその名前が残っているとのことです。

 

因みに浄瑠璃には現在も

八流派あるそう。

 

この浄瑠璃に、人形が加わったのが人形浄瑠璃。

 

大阪では人形浄瑠璃のことを「文楽」と言いますが

元々文楽と言う言葉は『文楽座』と言う

一つの劇場名です。

 

人形を使いながらの音曲+語りの

ジャンルの正式名称は

あくまで人形浄瑠璃が正しそう。

 

 

そして薩摩琵琶。

 

琵琶のお話も、演者である荻山さんが

少ししてくださったのですが、

とにかくスタートが

正倉院の螺鈿紫檀五絃琵琶まで遡るので

歴史が長く太く複雑です。

 

義太夫節も古いですよ。

大体350年くらい。

 

でも琵琶の場合

正倉院からだと1300年ですからねぇ。

 

その間に形を変え、品を変え

現在に至る「琵琶」と言うジャンルを

サクッと調べて流れを把握するのは

ちょっと無理がある。

 

あきらめました(←あきらめるんかい!? 笑)

 

 

↑豪華絢爛な義太夫の見台

 

ワタクシが

「薩摩琵琶と言うものがあって、とてもいいよ。」

と薩摩琵琶と言う単語を初めて聞いたのは

20代中頃。

 

ある古着屋の女将さんが

教えてくれました。

その時のことは、今でも鮮明に覚えてます。

 

その時から「一度薩摩琵琶を聞いてみたい」と思い続け

この度30年の時間を経て

やっと薩摩琵琶を聴くことが出来ました。

感無量。

 

 

人生、良いことも悪いことも

そしてやっぱり悪いこともいっぱいありますが(笑)

それでも長く生きてみるもんだ。

 

最近つくづくそう思います。