昨日は久しぶりに高槻へ。

 

 

高槻城公園芸術文化劇場

太陽ファルマテックホールです。

 

 
昨日は生憎の曇り空でしたが
何度来ても素晴らしい造りのホール。

 

 

フロントにはベーカリーがあり

軽食やカフェタイムが楽しめるようになってます。

 

 

これが欧米だったら

ここでワインが楽しめるんでしょうねぇ。

 

昨日のワタクシ達の目的は

乾ミュージックサロン主催の

『音で遊ぶ~2台ピアノデュオ』

と題したピアノコンサートでした。

 

 

千葉在住の黒岩航紀さんと

乾将万さんとのガチ・デュオとのことで

絶対に行きたかったのです。

 

この日の隠れたテーマは

`朝からダンスミュージック’

と言うことで、踊る曲つながり。

 

ゴールデンウィークに入り

ブログアクセス数はグッと減るでしょうから

たまには動画も貼ってみたいと思いますww

 

クラシックをきちんと聴く機会って

あまりないと思いますが

見ながら聴くととても面白いですよ。

 

1曲目、サンサーンスの『死の舞踏』

 

 

作曲者は、フランスの作曲家のサン・サーンス

1872年にフランス人の詩人アンリ・カザリスの

奇怪で幻想的な詩にインスピレーションを受けて

作曲されたそうです。

 

内容は、午前0時の時計とともに

骸骨が現れ踊りはじめ、

次第に激しさを増し

そして夜明けを告げる鶏の声が響き渡ると

墓に逃げ帰り、静寂を取り戻す、と言うもの。

 

動画は若手ピアニストで有名な

反田恭平さんと阪田智樹さん。

 

2曲目、ラベルの『ラ・ヴァルス』

 

 

ラベルは日本人が大好きな「ボレロ」や

「展覧会の絵」で有名なフランス人作曲家です。

 

ヴァルスは、フランス語でワルツのことで

作曲されたのは1919年頃ですが

19世紀にワルツ王と絶賛された

シュトラウス2世へのオマージュとして作られたようです。

 

以下、ラベル自身が書いたメモ↓

 渦巻く雲の中から

 ワルツを踊る男女がかすかに浮かび上がって来よう。

 雲が次第に晴れ上がる。

 と、A部において、渦巻く群集で埋め尽くされたダンス会場が現れ、

 その光景が少しずつ描かれていく。

 B部のフォルティッシモでシャンデリアの光がさんざめく。

 1855年頃のオーストリア宮廷が舞台。

 

私達が良く知る、三拍子のワルツのフレーズが

現れては消え、消えては現れる

幻想的で、100年以上前の曲ではありますが

とても現代的な印象の曲です。

 

3曲目はラフマニノフの『タランテラ』

 

 

ラフマニノフって超有名な

ロシア人の近年の作曲家ですから

名前はもちろん知っていましたが、

今回、その生涯を調べてみたら

家庭的にも政治的にも

運命に翻弄された大変な苦労人でした(汗)

 

彼が活きた19世紀から20世紀にかけても

世の評価と言うのは

人の人生を左右する壮絶なものだったようで

ラフマニノフも酷評から立ち上がれず

5年間作曲が出来なかった時期があるようです。

 

そこからの『組曲第二番』への取り組み。

この曲は4つの曲から構成されており

その4つ目の超絶技巧がタランテラです。

 

因みのこの動画はコロナ禍で

撮影されており、

なんとリモートでの連弾。

 

今も昔も過酷な運命と言うのは

ある日突然にやって来るもの・・・

 

しかし、このような貴重な映像が

ネットで無料で見れるって

凄い時代ですねぇ。

 

でもそんな時代だからこそ

`生で聴く’

ことは貴重な体験。

 

今回も主催してくれた乾さんに感謝です。