昨日は急きょ観劇をして来ました。

 

Facebookにわかぎゑふさんが

情報をアップしてくれていて

気付けて良かった!

 

その舞台は、

うえだひろしさんによる初ひとり芝居

北村想原作『怪人二十面相・伝』

 

 

原作の北村想さんは

既に解散してますがプロジェクト・ナビと言う

名古屋の有名な劇団の代表で

昔伊丹のアイホールで演劇塾の塾頭なども

やっていたワタクシ世代には

ビッグネームの演劇人です。

 

うえだひろしさんは

わかぎゑふさん率いるリリパットⅡや

玉造小劇店の中核俳優。

 

 

演出の壱劇屋の大熊隆太郎さんは・・・

 

ごめんなさい、初めてお見受けしました^^;;

古い人間なので若手(だと思う)方々は

良く分かりませんが

今回の舞台の演出が面白かったので

壱劇屋の芝居もきっと面白いんだと思います。

今度機会を作って観に行きます。

 

最初から面白さが担保されているこの舞台(笑)

今日までやってます。

 

チケットはほぼ完売状態らしいので

気になる方はメイシアターに

問い合わせてみるといいかも。

 

公益財団法人 吹田市文化振興事業団 メイシアター (maytheater.jp)

 

そして少し話は変わるのですが。

 

今回の『怪人二十面相・伝』観劇をきっかけに

いろいろ調べてみました。

 

まず原作の『怪人二十面相・伝』ですが

これは1988年に出版された

北村想さんの小説だそうです。

 

image

 

戦前と戦後の作品で

怪人二十面相の行動理念やトリックが異なる点から

怪人二十面相が2人いるのではないか?

 

と言う着想が出発点だそうで

私など本作を読んだことがないので

逆に「怪人二十面相ってそうゆう作品群なんだ」

そして「こんな着想ができるって凄いし

北村想さんは怪人二十面相が大好きだったんだろうな」

と思ったりするのです。

 

(注:怪人二十面相は2人いると言う着想をした人は

北村想さんだけでは無いそうです。)

 

そしてこの作品は完全に

怪人二十面相側から描かれており

怪人の素性や怪盗となった経緯を入念に描く中で、

どちらかと言うと明智小五郎と

小林少年が悪者…とまではいきませんが

やや鼻持ちならない感じに脚色されているそうです。

 

最近はネットで一般人の読書感想文を

読むことが出来ますので

どのような感想があるのか調べてみたら

概ね良好で評価はめっちゃ高かったです。

 

ただお1点だけ

明智小五郎と小林少年を歪めて描いている

その事に異を唱える評価もありました。

 

「あの素直で聡明な小林少年が・・・酷い」

 

なるほど。

この方もめっちゃ『怪人二十面相』を

愛しておられる方なのですよね。

 

そしてこの北村想さんの小説が原作で

映画も出来ています。

 

 

2008年の作品で

この映画もワタクシは全く知りませんでしたが

調べてみると

〈サーカスの人が世間から怪人20面相と誤認されてしまい
明智の婚約者と親しくなり信頼されたことをきっかけに、
20面相逮捕のために明智に協力する。〉

と言う内容だそう。

 

もう全く原作とちゃうやん!ww

 

でもこの映画作品も

一般人の感想を読んでいると

かなり評価が高いです。

 

でもその中にやっぱり

「全然原作と違う。どうやったらこんな事になるのか。」

と言う感想もありました。

 

因みにこの映画の主演は、金城武さん

他の演者は松たか子さん、仲村トオルさん、

国村隼さん、高島礼子さんなど

中々豪華です。

 

そして監督が

佐藤嗣麻子(さとうしまこ)さんと言って

テレビドラマの脚本を

多く手掛けておられる方だそうです。

 

いや、何でこんな事を長々と書いているかと言いますと

ほら、あったでしょ、最近、ニュースで。

 

テレビドラマ化された漫画の原作者が

仕上がりが自身の作品と余りに違う

忠実に作ると言う約束も反故にされ

自殺してしまったニュースです。

 

私はその方の漫画もテレビドラマも知らないんですが

それでも辛すぎるお話で・・・

 

漫画や小説を舞台化、映像化する。

そこにはかならず脚本が存在し

脚色がなされます。

 

原作とは多かれ少なかれ

違う作品になる。

 

でも、その舞台化や映像化されたものが

見るに堪えるものになるか、ならないかは

結局原作に対する愛とリスペクトがあるか

どうかなんですよ。

 

『怪人二十面相・伝』

北村想さんの小説には愛があったんだと思うし

映画『K-20』にもリスペクトがあったんだと思う。

 

映画は見てみようと思います。

皆様はまず、出来れば本日

メイシアターで『怪人二十面相・伝』を観て下さい(笑)

愛とリスペクトが溢れておりますから。