クリスマスに忙しいのは

フレンチやイタリアンだと思いますが

そこを過ぎると和食屋の戦場となります。

 

お節作りです。

 

シェフの指の粉砕骨折治癒から

初めてのお仕事は

『堂島 雪花菜(きらず)』さんの

お手伝いとなりました。

 

 

大変ご無沙汰しております。

 

年末シェフが暇なので

良かったらお節作りのお手伝いでも

させて貰えませんか?

 

と言うワタクシのいきなりな申し出に

気持ち良く答えて下さった雪花菜さん。

 

もう3年ほど前になりますが

北新地 寺田屋を例の件で失ったあと

お店を貸していただき

1日寺田屋イベントもやらせて貰いました。


その節は大変お世話になりました。

ほんと中々お邪魔出来なくて

申し訳ございません。

 

あの時はいろんなお店さんが

同情してくださって

1日イベントをやらせてくれたなぁ。

ほんと、どちらのお店にも

中々顔を出せないでいます。

いかんなぁ…

 

などと感傷に浸っている場合じゃない!

お手伝いの準備をしましょう。

着替えてカイロ貼って。

 

シェフ「でかっ、ナマコかと思いました。」

 

見ると大きなアワビの殻目

 

 

てか、その横ビックリマーク

 

何ですか、この立派なカラスミはアップ

 

 

手作りのカラスミです。

聞けばお節に入れるらしい。

 

これを入れるの?汗

普通に買うと一つ2万円くらいはしますよ。

 

売らないんだ、入れるんだ、ふーん(;'∀')

 

もうかなり前になりますが

雪花菜さんのお節を

購入したことがありますので、

ゴージャスで品数が多いことは分かっています。

 

それでも`現場’に入ってみると

また違う角度で別の景色が

見えて来るものです。

 

ワタクシ達は夫婦でリゾートバイトと言う名の

出稼ぎや、修行時代に

あちこちのホテルやレストランの

裏を見ています。

 

バイキングだ、ビュッフェだ、

懐石だ、お節重だと言っても

本当にどこも市販品ばかり使用して

作ってないですよ~。

価格から考えたら

恐ろしくなるほど作ってないドンッ


一個ずつ手作りしていたら

それこそ北新地寺田屋時代の時のように

寝る時間が無くなっちゃいますから。

 

賄いなんか食べている時間は

ないんじゃないか

と思って、朝食も取って来たのですが

ちゃんと賄い料理も出て来て恐縮です。

 

 

炊き立てのご飯に

鯖の味噌汁、出汁巻き、法蓮草のゴマ和え

お節料理の味見。

 

黒豆もごまめも美味しいね恋の矢

 

雪花菜さんが

「お酒もありますよ」

と仰るww

 

まさか飲めませんww

 

お節作りはドア窓全開ですから

これで燗酒でもクイッと行きたいところですが

我慢がまん。

 

それにしても何もかも作ってはるなぁ。

黒豆、そのまま食べても美味しいのに

わざわざゼリー寄せにして

茶金に包むらしい。

 

包みました、延々200個。

 

「次に酒粕に漬けてるカズノコを

取り上げて貰えますか。」

 

はいはい。

わざわざ酒粕床を作って漬けるんだ。

ふつーは出汁に浸けて

取り上げるだけだと思うんですが。

 

このカズノコが凄かった。

 

 

黄金色に輝くカズノコキラキラ

 

カズノコってそんなに好きな訳じゃないのですが

これはめちゃくちゃ美味しそうラブラブ

 

思わず、

「カズノコ1本と酒売って下さい」

と言いそうになりましたわ(笑)



さて、昨日は夫婦で使って頂きましたが

今日はワタクシは年末年始の

バイトの方へ行かなくてはなりません。

 

シェフは一人で早めに雪花菜さんへ

出かけて行きました。

 

いつ以来でしょうか、

私がシェフを見送るのは。

 

また働けるようになりましたね。

感慨深い朝です。