昨日の「空き巣未遂事件」ブログ。
結構反応がありまして(笑)
ついでに‘未遂’ではなく、
本当に空き巣に入られたらどうなるか。
そんなことも今日はお休みだから
書いちゃおうかな?
そんな感じの体験談ブログです。
今からちょうど14年前の2005年12月。
ワタクシが一人で暮らして頃。
そして寺田屋を立ち上げるぞ!と
準備を始めていた頃。
自宅に空き巣に入られました。
寺田屋立ち上げのため、
協力してくれていた友達と打ち合わせをし
深夜0時にマンションに帰宅すると
ドアの前に警官が2人立っていました。
私がこのマンションの住人だと分かると
「たぶん空き巣に入られています」と。
ベランダのパーティションが壊され、
窓が開いている。
「窓は閉めて出かけられましたよね?」
当たり前です。
12月の極寒に、窓を開けっ放しにする人はいません。
警官がまず、懐中電灯を灯して
まず玄関から入り
部屋を確認して出てきました。
「今から中に入ってもらいますが
驚かないで下さいね」
驚かないで下さいね、のセリフにドキドキしました。
中に入ると・・・・・
はい、全てがひっくり返されており
ぐっしゃぐしゃのめちゃくちゃ。
流石にボー然。
警官が都島警察へ連絡をとり
警察官が4人に増えました。
「盗られたものを確認して下さい」
現金や通帳が入っていた場所を確認。
「今この辺りを荒らしている窃盗団は
現金や貴金属しか盗りません」
と警官は言いましたが
ブランド物のバックもなくなってました。
その間、警官はベランダの足跡の確認
ドアから出ているので
ドアノブの周辺の指紋の確認。
よく刑事ドラマで見る、
モフモフした黒いやつです。
そして警察官は言いました。
「たぶん中国人窃盗団の犯行です。
鉢合わせしなくて良かったですね。
やつら平気で殺しますから」
・・・・・ボー然とした頭にも、この
「殺されていたかもしれない」
は結構強烈でした。
この辺までは、刑事ドラマでも
よくあるシーンです。
この後どうなるか分かります?
現場検証を終えると
警官たちは帰って行きました。
はい、置いていかれます。
犯人たちが土足で踏み荒らした
ぐちゃぐちゃの部屋に。
私の場合は、窓の鍵をかけ忘れていたから
窓ガラスを割られていなくて
まだラッキーでした。
もし、窓ガラスを割られていたら
12月の極寒の深夜2時頃に
暖房もいれられない北風が吹きこむ部屋に
一人残されます。
若い女子でもカンケーなし。
ドアの周辺の黒いモフモフの跡もそのまんま。
アフターフォローは何もありません(苦笑)
これが被害者の現実。
私は幸いなことに
当時近所に友達がいたので
急きょ連絡を取り、
一晩泊めて貰いました。
次の日から部屋の片づけです。
現金は盗られましたが
数万円で済みました。
寺田屋の施工をしてもらうため、
その二日前に百数十万を工務店に支払ってました。
あれを盗られていたら
寺田屋をやることは無理だったでしょうね。
新しいブランド風のバッグは盗られず
中古のルイヴィトンは盗られました。
パール風のネックレスは盗られませんでしたが
今は亡き叔母から入学記念に貰った
金のネックレスは盗られてました。
さすがは中国人窃盗団。
見る目があります(苦笑)
窃盗団が踏み荒らした部屋に寝るのは
気持ちが悪く
引っ越しも脳裏をよぎりましたが、
寺田屋を立ち上げる直前です。
時間的余裕も
金銭的余裕もありません。
それどころか、親に100万借りてます。
立ち止まるより
引き返すより
進むべきだと判断しました。
創業前って
ホント神様に試されてたなーと思います。
「それでも寺田屋をやるの?」って。
やったよ。
2005年12月20日
寺田屋オープン。
最初は私一人、着物を着て
小料理屋としてスタートしました。
そして、一年後。
親に借りた借金も返済した頃。
京都府警から電話がありました。
「お宅に押し入った窃盗団が捕まりました」
・・・・・そうですか。
会話はそれだけ。
当たり前ですが、窃盗団が捕まっても
盗られたものは何一つ返っては来ません。
被害者は一生被害者です。
そして、親に心配をかけても何だからと
両親にもこのことは報告しなかった。。。
しなかった、と言うより
出来なかった、が正しいか。
言えないもんです、
親族には、こうゆう事。
因みに現在も向かいの中国人店主に
「殺すぞ!」
と言われていますが
ゆえないゆえない、後期高齢者に(笑)
しかし、負の出来事をあまり抱え込むのは
精神衛生上よろしくありません。
だから私はブログに書いて
読者の皆様に読んでいただくし、
寺田屋にご来店の皆様は
私にしゃべればいいのです。
そのために酒場はあります。
なんでも聞きます。
そして私は被害者を非難しません。
気持ちが分かりますから。
被害者を責める人って
ようは被害者より
上に立ってしゃべりたいんですよね?
私はフラットがいいです。
対等なのがいい。
だから寺田屋は
そんなお店になってます。
昨日もお陰様で
女子まみれで満席(笑)
14年間でいろいろ経験させてもらいました。
駒の進め方も、引き際も、です。
これはこれからも続きそうです。
旅は終わらない。