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熊本で、再び甚大な被害をもたらす地震が起きました。
10年前の4月。
私は熊本の友達の家へ遊びに行っていました。
そのまま被災し、京都へ戻る手段を失い、
熊本県菊池市に残ることになりました。
友達や、その知り合いの方々のお手伝いをしながら
被災地での日々を過ごしました。
だから今回の地震も、私にとって決して他人事ではありません。
ただ、10年前と今とでは、大きく違うものがあります。
それは、私自身の「心の在り方」です。
当時の私は、目の前の悲惨な光景を直視することができませんでした。
ライフラインは止まり、水も物資も不足し、
不自由な生活を送る熊本の人たちを見て、
「可哀想だから、助けなければ」
そう思っていました。![]()
私は土地勘もなく、
ボランティアとして来ていたわけでもありません。
ただ、友達の家へ遊びに来ていただけの人間です。
それでも、牛や馬、鶏や犬や猫のお世話をしたり、
できることを精一杯手伝いました。
「人手があるだけで本当に助かった」
そう言っていただけたことを、今でも覚えています。![]()
あれから10年。
またテレビには、胸が締めつけられるような映像が映し出されています。
でも今は、あの頃とは違う気持ちで見ています。
当時、「可哀想」だと思っていた人たちは、
本当は可哀想な人ではありませんでした。
あれほどの震災を経験し、
それでも前を向き、
少しずつ生活を取り戻してきた人たち。
私は、その姿を見てきました。
だから知っています。
あの人たちは、本当に強い人たちだということを。
もちろん、弱さもあります。
苦しくて、泣きたくなる日もあります。
それでも、最後には立ち上がってきた人たちです。![]()
だから私は、「可哀想」とは思いません。
きっと今回も、時間はかかっても、
必ず立ち上がっていけると信じています。
もちろん、それは多くの方々の支えや支援があってこそです。
地震発生から3日が経とうとしています。
「何か力になりたい!」
そう思われる方も多いと思います。
でも、その気持ちだけで、
まだ現地へボランティアに向かうことは控えてください。
被災地では今、被害状況の確認、人員配置、避難所の運営など、
私たちには想像もつかないほど多くの課題を抱えています。
それらが落ち着き、受け入れ体制が整ってから、正式にボランティアの募集が始まります。
それまでは、どうか待ってください。
善意が、かえって現地の負担になってしまうこともあります。
10年前、私は菊池市の支援物資の保管場所へ行くこともありました。
その時、強く感じたことがあります。
支援物資そのものは本当にありがたい。
でも、全国から送られてきた荷物を一つひとつ開け、
仕分けをする作業は、本当に大変でした。
レトルト食品や衣類、おむつなど、さまざまな物が一緒に箱へ詰められて届くと、
必要な物を探し出すだけでも大きな労力がかかります。
さらに、被災した地域によって必要な物は違います。
ある場所では食料が足りない。
別の場所では水が不足している。
また別の場所では、人手が一番必要なこともあります。
だからこそ、物資を送る前には、自治体や支援団体からの案内を待っていただきたいと思います。
皆さんの優しい気持ちは、必ず届きます。
だからこそ、その善意が一番活かされる形で届けてほしいのです。![]()
今回、熊本のイオンが大きな被害を受けた映像を見ました。
その映像を見ながら、私は改めて感じました。
日本では、災害時であっても略奪が起こらない。
困っている人がいれば助けようとする。
譲り合い、支え合おうとする。![]()
そんな思いやりと優しさが、この国には根付いています。
誰かが誰かを助けてくれることを、多くの人が信じている。
それが日本という国の素晴らしさなのだと思います。
一人ひとりの優しさは、きっと今回も被災地を支え続ける大きな力になるでしょう。
被災された皆さまが、一日も早く安心して過ごせる日常を取り戻せますように。
心よりお祈り申し上げます。
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