怪物
著者 坂元裕二

【あらすじ】
「豚の脳を移植した人間は?人間?豚?」シングルマザーの早織に、息子の湊が投げかけた奇妙な質問。それ以降、不審な行動を繰り返す湊に、早織は学校でのいじめを疑うが…。母親・教師・子供の3つの視点から語られる物語に潜む“怪物”の正体とは。


小説の映画化ではなくて映画の小説化だから、映画では腑に落ちなかったところがより深く理解出来た。

人は、自分が見ている現状や知識で簡単に全てを理解した様に意見を言う。
冷静さを失い感情的にになればなるほど自分の意見を正当化し怪物になってしまう。
母親から見ればこの教師や校長は確かにモンスターに見えただろう。
担任から見れば自分を追い詰め追い込んだのは世間の評価ばかりに意識している学校や事実誤認の親や嘘をつく生徒全てがモンスターに見えただろう。
人は誰しも心の中に怪物を飼っているのかもしれない…

もう一度映画を観てみよう。