蘇東坡(そとうば)(1036ー1101)

     宋代の文豪。

     あけっぱなしの放胆さ、しかも志を曲げぬ強靭さがある

 

なにもせずにじっとしておれば、一日が二日みたいな気になるものっだ。

もし一生涯を全部こんな気分に切りかえるできれば、七十まで生きたとしても、それは百四十歳の寿を得たことになる。

こんなすばらしい長生きの薬は、めったにない。

副作用もなければ、金もかからぬ。

人間だれでも、この処方を備えておるのに、困ったことには、よい白湯(さゆ)がないために、せっかくの薬が服めぬという始末だ。

                     

           

ふざけたような言葉ながら、ふかい感慨がこめれれている。

彼の生涯こそは、烈しい政争をくぐって波瀾みちたものであった。

桑原武夫編 (一日一言 )より