東京中日スポーツさんで連載させて頂いている「はなわの相撲ヲタク道」。
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こんなに面白い場所が近年あったでしょうか!と叫びたくなるくらい今場所は本当に密が濃かったですね~。

なんと言っても鶴竜がやってくれました。

いつも泣きそうな顔をしていて、強いんだけど地味で面白さに欠ける鶴竜。

そんな鶴竜が今場所輝きまくっていました!

実力からいっても、近い将来大関になる事は間違いなしとは思っていましたが、まさかこんなに派手にやってのけるとは。鶴竜に脱帽です。



なにが一番嬉しいかって、相撲に全く興味を示さなかった我が息子達が、大声でテレビに向かい「鶴竜行けー!」と叫ぶようになっていたのです。

すっかり息子達は相撲、そして鶴竜のファンになっちゃいました。

来場所から、なんと大関が史上初の6人。
これだけを見ると、強い力士が増えて相撲界は安泰だ、なんて声が聞こえてきそうですが、僕はそうは思わないんです。

どうして大関が6人にも増えてしまったか。それは、横綱•白鵬との実力差があまりにも離れすぎているからだと思うんです。横綱が強過ぎて、上へ行きたくても誰も行けないんです。


だからこそ、早くこのパンパンに膨れ上がった大関の中から横綱•白鵬を脅かす、同等の実力を身に付けた新たな横綱が誕生することを心から待ち望んでいるのです。



しかし、やっぱり白鵬は強い!

ただ相撲が強いだけじゃなくて、この横綱、運も強いから凄いんです。

ほぼ諦めていた千秋楽で、鶴竜が緊張で硬くなったのか、豪栄道にまさかの寄り切り。

星が並び、決定戦で豪快な上手投げで優勝を決めるあたり、すべてが完璧。

ここまでのシナリオは秋元康さんでも至難の技でしょう。

大横綱•貴乃花に並ぶ22回目の優勝。このままいけば、まだまだ優勝回数は増え続けるでしょう!


さぁ、白鵬を脅かす大関はこの6人のうち誰になるのか、ますます相撲から目が離せないぜ!