祖母の葬儀とエンディングノート | ハナウタがきこえる

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鳥取→岡山→京都→愛知→宮城
転勤族で中学生と幼稚園児の歳の差姉弟。四人家族。


この夏、私の祖母は亡くなった。

夏休み前で子供達を放っておけず、遠方ということもあり葬儀に参列しなかったので、今一つ実感が湧かなかったのだけれど。

帰省した時、祖母の祭壇に置かれた遺影と遺骨を見て初めて涙が溢れた。
祖母が本当に亡くなってしまったことをやっときちんと理解して、納得して、お別れすることができた。


遺影は、母達とフラワーパークに遊びに行った時の写真を、可愛らしい花飾りを付けたラベンダー色の額に入れてもらい。
花の名前を使った可愛らしい戒名も祖母らしくて、とても似合っていた。

ここ数年は入退院を繰返し、最後の半年くらいは施設に入所していたというのに、お葬式には沢山の人が来て別れを惜しんでくれたと聞き。
参列はできなかったけれど、寂しくない最期でよかったと思った。


倒れてからの祖母は身体の自由を失い、アルツハイマーも進行し、とても自分の事を判断できるような状況ではなかった。
筆まめな人でもなかったから、遺言状やエンディングノートなんかも当然のように遺してはいなかった。

祖父はまだ元気なのだけれど、90も半ば。アルツハイマーは祖母より進行しており、今からの終活は精神的にも体力的にも厳しい。

葬儀社への生前予約はアルツハイマーが進行する前に、祖父本人が契約していたのだが。。
「契約時にお渡しした割引券はございますか?」と言われたが、どこに収納したのか分からなくなっており。
祖父は分からなくなってしまった自分に対し、とても情けなく、悲しい気持ちになったらしい。
(…っていうか、割引券なんていう物ではなく、生前契約の時に自動的に割引にならないっていう葬儀社への不信感を抱いてしまった。アルツハイマーじゃなかったとしても割引券を無くしてる可能性とか、契約者本人が葬儀を出せるとは限らないのに!)


元気なうちに、きちんと判断できるうちに、自分の思いや考え、身の回りの事等を書面にして遺しておくことの大切さを、私も、両親達も改めて考えさせられることになった。


預金や保険のこと。
我が家のお金の流れ、家計のことはもちろん。
余命のこと、治療のこと、亡くなった後の遺体のこと、遺骨のこと。。
考えておくべきことは思ったよりも多い。

自分の考えが及ばない範囲のことも多々あると思うので、市販のエンディングノートを購入した方が手っ取り早いのかもしれない。


死んだ後の事なんてどうでもいい。
後は野となれ山となれ。。

なんて思う人もいるかもしれないけれど、遺された人が迷ったり、これで良かったのかと後悔させたりしない為にも、自分の事や思いを遺しておくことは必要なこと。

私は自分が亡くなった後、ダンナや子供達になるべく負担をかけたくないし。
悲しみと戸惑いの中、判断を迫られることも多いから、その手助けになる物があればと思う。

両親のもしもの時にだって、「えぇっっ!この写真~!?」とか草葉の陰から文句言われても困るからね(^_^ゞ

うちの母とかめっちゃ怒りそうだし。
遺影をガタガタいわせてそう。。草葉の陰から出てきそう(笑)

そんな事にならない為にも、ね。
エンディングノートをきちんとしておかなきゃ。



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