ど迫力の存在感のアーティチョーク…‼ | 季節の花と短歌と共に

季節の花と短歌と共に

 このブログでは、私の住む横浜市旭区にある「こども自然公園」で、散策をしながら見つけた季節の草木に目を向け、紹介していきたいと思います。さらに、植物に対して感動、感謝や感情を込めて、拙い自作の短歌を共に載たいと思います。

  記録的な猛暑の中で、紫色の花が存在感のアーティチョーク‼

 

 8月に入り、花の咲いている樹木は限られてきました。基本的に樹木は、春先の4~5月に花を咲かせ、虫や風などの力を借りて受粉します。そして受粉した花は、1~2週間したら枯れてしまします。夏には実や種を作り育てるための時期ですので見た目には大きな変化は見られません。樹木の新たな花を紹介したいところですが、少し残念な時期でもあります。しかし、草花の方は、植栽されたものが、今公園内に幾種類か咲いています。更に、以前に咲いてい花で、写真には撮っていたけれども紹介をしていない草木がありますので、そちらを紹介していきたいと思います。今日紹介するのは、アーティチョークです。これは、英語名です。和名では、“朝鮮薊(チョウセンアザミ)”と言います。確かに日本に咲いているアザミに色や形が似ています。アザミは秋になると野山にいっぱい咲きますので、色のイメージが湧くかもしれません。しかし、アザミという名前が付いているだけで、全くの別物です。

 

  大胆なフォルムが、目を惹きつける‼

 

 日本で秋に見られるアザミの花は、3~5㎝位です。しかし、アーティチョークの花の大きさが全然違います。この花の部分だけで“茶飲み茶椀”位の大きさがあります。大人がグ―を出したくらいと言った方が分かりやすいかも知れません。花丈も1~1.5m位になります。近くで見ると圧倒的な存在感です。この写真は、7月中頃に撮ったものです。柵があって、すく近くまではいけませんので、ズームして撮っています。ですから、少しピンボケや、手振れ等でしっかりと撮れていませんが、雰囲気は伝わると思います。和名で、朝鮮薊と言われますが朝鮮半島から渡来したものではありません。実は、原産は地中海が原産です。栽培は古く、古代のギリシャやローマ時代から栽培や品種改良がなされ今日の様になりました。ヨーロッパでは、観賞用というよりも食用として利用されてきたようです。アーティチョークは、開花前のふっくらとした蕾を収穫し、萼のつけ根と花托(かたく)を食べます。ゆり根のようなホクホクとした食感と、ソラマメやジャガイモのような風味ということです。1年目は株の養生に努め、本格的な収穫は2年目からです。花の咲く前の蕾がちょうど小さなキャベツかフキノトウの様な形をしていて、それを茹でたり蒸したり調理し、そこに塩やマヨネーズをつけて食べるそうです。また、葉や茎は薬用としてハーブティーにして利用されます。食物繊維が豊富で苦みもあります。この苦み成分が、肝臓の機能を高めたり胆汁の促進を促し脂肪を分解したりする働きがあります。コルステロールを低下作用もあります。メタボの人には特に有効かもしれません。その他にも、塩分排出、整腸作用、美肌効果、高血圧抑制等様々な症状に有効性が認められるそうです。日本には、江戸時代にオランダ経由で入ってきました。葉も含めるとかなり大きくなり場所も取ります。また高温多湿にも弱いので、日本では余り普及しなかったということです。アーティチョークの旬の時期は初夏、6~7月のわずか1ヶ月程度です。この頃に開花直前まで生長したつぼみを食用とします。旬を逃してしまうと1年先まで食べられません。今年、観賞や食用を逃してしまった人は、来年に期待しましょう。

 

<一首>紫に ドンと咲きたる 巨大花 

    蘭方医薬か アーティチョークは