入所は6月7日に決まった




5月末

それを踏まえて相談すると

学校の先生方が集まって

若い主幹教諭の先生が話してくれました


「どうするのが一番いいか

僕も昨日ずっと考えたんですけど…


あまり早めに本人に伝えた場合

入所までお母さんがすごくきついと思うんですよね


2人分の不安を受け止めるのは結構大変だろうと思うので



前日、6日にお家に行って話しましょうか


また、お母さんからそれを伝えると

分離不安を抱えるコウくんには【拒絶】と捉えられると思います



私たちから伝えましょう


【入所】を伝える職員と

【待ってるよ】と寄り添う職員は分けようと思います



拠り所となる先生から厳しい現実を伝えると

本人に不信感が生まれるでしょうから




もし入所当日、本人が嫌がったら一度帰宅することも考えますか?」



いいえ、私もその日に入院することにして退路を断ちます



「そうですね、じゃあお母さんの入院の偽装工作分のの荷物が増えますけど 笑


私たち職員も誰か一人付き添いますから




ありがたかった


とにかくありがたかった


もう1人では抱えきれなかった


約1年間ほとんど登校していないのに

ここまで力になってもらえるんだ


上手に人を頼るってこういうことなんだなと思った




黄色い花黄色い花黄色い花



その前から私が限界だということはコウに少しずつ伝えていました




実はさ、トラウマ克服しようとしたら笑えなくなっちゃったんだニヤニヤ


致命的だねねー


というやり取りもありました




お母さんがこんな状態で

この先どうなるかわからない



そんな漠然とした先の見えない不安でいっぱいだったと思いますが、いつも通り明るい不登校をやって


昼間は2人でご飯を食べに行ったり

映画を見に行ったりもしていました




夜はもう私の体力が残っておらず


そのくらい自分でやってくれないか…


やだ、ママにやってほしいの!



トイレくらい自分で行ってくれないか


メイちゃんについてってもらってよ


ママ今日はもう限k…


ママじゃないといやなの!

じゃあここで漏らすよ


えええええ、なんだその脅し

YouTubeで怖い話見るからじゃん〜もぅ

(フラフラ起き上がってついていく、牛乳ついであげる)


みたいなことが多々ありました




彼もたくさん我慢したうえで

それでも甘えたい気持ちを精一杯表していたのだと思います




↓コウが不安げだったときのことです





6月4日


児童精神科の定期受診日

(隔週)



ここに通い始めたのはこの4月から



昨年の5月に初めて児童精神科を訪れるようになって4軒目の病院でした



コウは始めの1回はついてくるものの、

なぜか「もう来ない、ママ一人で行けばいい」と言う



継続して通えなかった子が

4軒目で初めて「この先生は信頼できる」「ぼくのことをわかってくれる」と感じているのがわかりました



ここの先生、40代?の女性です

美人、素敵



前回までは


分離不安があるので無理やりお母さんと離れると喪失体験が増えてしまうかもしれない


今お母さんがそばにいてくれる状態をキープできるのがベスト


と話していました



彼もそれを聞いています



そしてこの日

受付に

「7日に養護施設での一時保護が決まりました、この日に私も入院すると話すので合わせてください」

と先生あてのメモを預け診察室へ


 


こんにちは〜




コウはサイレントにしたスマホゲームをしながら話を聞きます


イスも、本当は親子横並びなのだけれど

本人の意志を尊重して

私の後ろに座らせてくれます




元気?

最近何した?



映画とか行った

コナン

4DXも、2回行った ←2回目は4DXじゃなかったので、私は安らかに寝てました



学校も週2回くらい給食を食べに行ってます



へぇー、コウくん

いいじゃんいいじゃん!




先生が目で「お母さんどうぞ」と促す




私は振り返り、



コウ


私やっぱり限界みたいでね

すぐにでも入院しないといけなくなってしまって


コウとメイちゃんは

『子どもの家』で過ごしてもらうことにしたの



ふーん



寝る部屋はメイちゃんとは別だけど

お昼間は一緒に遊ぶこともできる



普段2人が一緒に遊ぶことないんですけどね



たまには学校も行けるって



あと、私もしばらくスマホ使えないから

(←うそです、めっちゃ使える)

お手紙書くし、使えるようになったら電話もできる



いいかもですね!


メイちゃんも一緒だし

食べにくくなっているお母さんといるより

みんなで食卓を囲めば

きっと今より楽しくご飯食べられると思う



うん、いいと思うよウインク


寝る前の「変な感じ」が気になるならお薬出そうかね



きっと安心して眠れるようになると思うよ照れ



先生はとても明るく、後押ししてくれました



わかった



スマホから顔を上げずに、でしたが

コウはすんなり受け入れました



実は、それ以前の相談支援員さんの訪問時に

「本人が嫌がったら預かれないって言われた」

という話をコウも聞いていて

ぼくはお家がいいから

どこかに連れて行かれそうになったら全力で拒否するんだ

と宣言していました




ので、すんなりすぎて拍子抜け



え、伝わってるんかな



ちょっとの間お家に帰ってこられないよ?



ちょっとじゃないよね



あー…どのくらいの期間か聞いておきたい?



うん



3ヶ月



なっがぼけー


でもわかった




うんうん


大丈夫


ママ元気になって帰ってくるからねニコニコ




いやっていうかと思ったけど…

私がきつそうなのわかるから?



うん



そっか、、(ごめんね) ありがとう





この帰りから

コウは目に見えて元気になりました



私とともに落ちていた食欲も

彼だけは回復しました




それまで

ママどうなっちゃうんだろうという不安は大きかっただろうから

「元気になって帰ってくる」という言葉が安心につながったのかもしれないし


先の見えない不安からも少し解放されたのだと思います




大きかったのは、きっと

信頼している主治医の反応




いいねいいねって、

先生がそんなに言うのならいいのかもしれない


と、思えたんじゃないかな



先生は「がんばれ」みたいな言い方もしませんでした




あとはもしかしたら、彼なりに勢いをつけてモチベーションを上げようとしていたのかもしれません







続きます





 

効果抜群でした