私は被害者じゃない
ずっとそう思ってきた
そう思いたかった
だから、裁判になって弁護士に言われるまで私が受けていたことがDVだと気づかなかった
福祉事務所でDV証明が発行されても尚
自分のものではないと思いながら受け取っていた
殴られたわけでも蹴られたわけでもない
未だにあの人に恐怖を抱いているらしい自分に
「いつまで過ぎたことにとらわれてるの?」
と、思う
「世界は広いのに
そんなことに縛られたまま生きていくの?
ばかみたい」
自分がされたことを認めたくなかったから
「なんでそんなことをいつまでも」
という感覚だった
そうやって、起きたことを自分から切り離して
ずっと目を逸らし続けてきたから
逸らさないと子どもたちの前で笑顔でいられなかったから
いつまでも記憶が正しく整理できなかった
最近は「私生きてるのかな」と感じるほど
生命を遠く感じていた
魂の殺人ってこういうことか
と思う反面
私はあんなやつに殺されたくない
負けたくない
とも思う
睡眠薬を飲めば寝つけるものの
2:00になると目が覚める
その後また眠れたとしても
朝までに何度も「まだ夜か…」と目が覚める
←カウントしてないけど、体感20回
寝たらやられる
その感覚が、体から抜けない
あの頃、本当に怖かった
毎晩毎晩怖かった
ここ最近
あまりの不眠でやっぱりきついんだと思う
夜中、思わず『PTSD 自殺』と検索した
そうだ、あのときも
「レイプされて自殺する人の気持ちがわかった」と思ったな
そうか、私あのとき死にたいくらい辛かったんだ
今は体が恐怖を忘れてくれないことに振り回されている
そんなことのために
大事なものをたくさん失っていると感じ
相手か私が死ぬまでそれが続く気がして
唐突に終わらせたくなる
そんな夜を抱えながら
子どもの前では笑顔を失いたくなくて
外では「ちゃんとお母さんやっている」と思われたくて
一生懸命生きようとしている
私がいなくなって
あの人が親権者になって
子どもたちに
こんな思いは絶対にさせたくない
涙が出るということは
今私はここにいる
生きている