「信じる」
絶賛放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」。
徳川軍の攻撃に備えて浪人達が出城を作り、大阪城を護る布陣を敷く。
このアイディアを考えたのが後藤又兵衛。
そこからさらに知恵を働かせ、豊臣秀頼を説得し突き動かして完成させた真田幸村。
その名を「真田丸」。
浪人達が豊臣に抱く不信感、豊臣側が浪人達に抱く不安がぶつかり合い、急遽金で集めたモロさが浮き彫りになった。
人は金で動くも、最終的な判断をするのはやはり人。
人は人でしか動かない。
一度不信感を抱くと、悪い方向にしか進んで行かぬもの。
昔々から豊臣に仕えるモノが、恐怖と不安で自暴自棄になり、よからぬ妄想で軍議に口を挟む。その先に"コレ!"といった根拠もないのに、不安が前へ前へと突き進む。
自分自身の地位を守る為、1人をターゲットにして"敵"を作り上げ、己を守りつつ軍を固めて目標を見失う。本末顛倒ではあるが、残念ながら本人が気づくことはない。
自暴自棄になりバラバラになる寸前、真田が発した言葉が将の心を動かす。
「豊臣を守らなければならぬ」
守るモノがあると言うコトが強さを呼ぶ。
"強い"とは"弱さ"を知ること…
"弱さ"とは"臆病"であること…
"臆病"とは…"大事なものを持っている"とい うこと・・・
"大事なものを持っている"ということは
"強い"ということ
浦沢直樹さんの人気漫画『20世紀少年』4巻のオッチョの師匠のセリフを思い出した。
互いを信じあったからこそ、圧倒的に不利な戦いに挑んだ豊臣軍。
ツワモノが集まる中まとめ上げ、歴史の表舞台に出て来た真田幸村。
地元藤井寺は道明寺で繰り広げられた戦国オールスター戦。
「真田丸」のクライマックスが見逃せない。