踏み出せ勇気、動かせ運 76 | 花師論

花師論

まるっきり今までの生活を捨てて、ひっそりと身を隠して起死回生をボ~っと見つめるただのおっさん。
世間では「報われない人」と笑われ、「前に出るな」と罵られながらも、いつも笑顔で暮らしている。
さてさて、この先どこまで行くのやら?

「信じる」


絶賛放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」。


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徳川軍の攻撃に備えて浪人達が出城を作り、大阪城を護る布陣を敷く。

このアイディアを考えたのが後藤又兵衛。

そこからさらに知恵を働かせ、豊臣秀頼を説得し突き動かして完成させた真田幸村。

その名を「真田丸」。

浪人達が豊臣に抱く不信感、豊臣側が浪人達に抱く不安がぶつかり合い、急遽金で集めたモロさが浮き彫りになった。

人は金で動くも、最終的な判断をするのはやはり人。

人は人でしか動かない。

一度不信感を抱くと、悪い方向にしか進んで行かぬもの。

昔々から豊臣に仕えるモノが、恐怖と不安で自暴自棄になり、よからぬ妄想で軍議に口を挟む。その先に"コレ!"といった根拠もないのに、不安が前へ前へと突き進む。

自分自身の地位を守る為、1人をターゲットにして""を作り上げ、己を守りつつ軍を固めて目標を見失う。本末顛倒ではあるが、残念ながら本人が気づくことはない。

自暴自棄になりバラバラになる寸前、真田が発した言葉が将の心を動かす。

「豊臣を守らなければならぬ」

守るモノがあると言うコトが強さを呼ぶ。


   "強い"とは"弱さ"を知ること
   "
弱さ"とは"臆病"であること
   "
臆病"とは…"大事なものを持っている"とい     うこと・・・
   "
大事なものを持っている"ということは
   "
強い"ということ

浦沢直樹さんの人気漫画『20世紀少年』4巻のオッチョの師匠のセリフを思い出した。


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互いを信じあったからこそ、圧倒的に不利な戦いに挑んだ豊臣軍。

ツワモノが集まる中まとめ上げ、歴史の表舞台に出て来た真田幸村。

地元藤井寺は道明寺で繰り広げられた戦国オールスター戦。

「真田丸」のクライマックスが見逃せない。