花師論

花師論

まるっきり今までの生活を捨てて、ひっそりと身を隠して起死回生をボ~っと見つめるただのおっさん。
世間では「報われない人」と笑われ、「前に出るな」と罵られながらも、いつも笑顔で暮らしている。
さてさて、この先どこまで行くのやら?

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Don't think Feel

考えるな!感じろ!


ブルース・リーの名作にして遺産となった「燃えよドラゴン」名台詞

"Don't think Feel"だけがいつしか一人歩きしているが、その後に続く言葉こそが、ブルース・リーの熱い想いが込められている。

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Dont think. feel Its like a finger pointing away to the moon. Dont concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory.


"考えるな!感じろ!

それは月を指差すようなものだ。

指を見てちゃ栄光はつかめないぞ!"


香港映画はヒットしない!と言われた暗黒の時代に、ハリウッドに渡り作り上げた渾身の一作「燃えよドラゴン」は、ブルース・リーの最高傑作となり、その名を世界に轟かせた。

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この台詞はその後、スターウォーズEp1でクワイ=ガン・ジンが、そしてEp2でヨーダが師弟で受け継がれている。のは、ジョージ・ルーカスの粋な洒落なのかもしれない。

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言葉で色々と説明しても、最終的に届くか?届かないか?は、全て「感じる」コトから身になる。

同じ言葉を使っていても、使う人間の見えない"何か"がコトを動かす。

いくら練習を積み重ねても、勉強を繰り返しても、熱く語っても、一人一人の胸に届く言葉は"感じ"なければ届かない。

魔裟斗が言う「報われるまでやり続けるのが努力」は、まさに魔裟斗が積み重ねた努力の結果から弾き出された想いであり、その言葉だけを捉えているだけでは結果に続かない。

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"感動した"と思うなら、実際に一歩を踏み出し行動に移してこそ、はじめて感動と言えるのだ。

すでに解散したアイドルグループ"アイドリング!!!"も、この「Don't think Feel」をタイトルにしたシングルを発売し、"AKB48"の双璧と思ったが

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プロレスを取り入れた"ももいろクローバーZ"の前に沈み、解散へと追い込まれる

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人がコトを起こせない時の原因の一つは、考え過ぎてしまうこと。

何も起こしていない時から、失敗することや、成功するコトをあ~だこ~だと考え過ぎる。

考え過ぎるが故に、思い切った一歩を踏み出せない。

失敗すれば諦めず、またやり直せばいい。

人は何度も失敗を繰り返す事で、これまでも成長し続けて来た。

出来なかった事が失敗ではなく、やらなかった事が大きな失敗なのだ。

商売の神様 松下幸之助さんは常々社員にこう言い続けた。

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「まずはやってみなはれ」

まずは踏み出せ!

もう一度この言葉を噛み締めろ!


Don't think Feeeeeeeeel


考えるな、感じろ!と

線で見る戦術は、点で物事を見ていては何も生まれない。


毎日チームと共に時間を過ごし、日本一を目指し練習を積み重ねていると、長期的にどう仕上げて行くか?を逆算する。

大会本番に合わせ、逆算すれば答えは簡単に出て来る。

年に数回ほど、もしくは1年に1回程の訪問で指導する場合は、僅かな時間の中で伝えるのは至難の業である。

そんな至難の業を簡単にクリア出来る技がある。と言えば、聞いてみたいと思う人は少なくないだろう。

そんな魔法やマジックは存在しない。


前文部大臣を務めた馳浩さんは、自分の試合が始まる前に、必ず会場のあちこちからリングを見渡し、点を見ることなく線で会場の雰囲気から、観客の反応を確かめてリングに上がった。

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ついつい最前列に身を置きたくなるのが、人間の本能であるが、イベントや試合を成功させる為には、会場の隅から観客が視線を集める舞台を点で捉えて見つめることで、大きく"コト"を動かす事が出来るようになる。
毎日共に汗を流していない選手達と、ほんの数時間もあれば何か変化をつける事が出来る。

そんな魔法のような方法がある。と言えば知りたい!と思うのは、真剣に向き合っている指導者に違いないので、意地悪をせずに答えを出そう。


「点を線に見る」


これが出来れば簡単に"コト"が起こせる。

ひと昔前の指導であれば、星飛雄馬の父一徹の様な指導法の元、今では問題になりそうな指導で鍛え上げていたに違いない。

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当時の教え子が今の姿を見れば、口をアングリ開けて驚くに違いない。

ドッジならドッジを、バレーならバレーならば、その競技がやりたくて練習をしているわけだが、指導者はついつい基本を忠実に学ばせたくなる。

でも…

子ども達選手は、頭ではわかっていても、基本が大事だ!基礎が大切だ!と言われても、正直何が大切なのか?は理解出来ない。

身にしみて気づいた時、はじめて身につくものであり、まずはやりたいコトをやらせながら、指導者は高みの見物と腕を組んで見ていればいい。

子ども達の集中力は、せいぜいもって4分が限界。

その短い集中力の事も考えながら、まずはやりたいコト、つまり試合をやらせてみる。


その試合の中で自分自身が感じることが、その選手にとって今必要な技術でおる。


その試合をやらせる中で、目に入る動きをチェックする。

試合の中で自分自信が感じたコトを喋らさせる。

キャッチをうまくなりたいとか、アタックを決めたいとか、サーブを入れたいとか、それなりの欲がある。

そこで基本やつまらない練習が必要か?を説明する。

説明したあとに、個人へのアドバイスを送る。

送った後は何をやっても「褒める」。

褒めれるところがなくても「褒める」。

出来れば具体的に褒めずに、何となく褒めるだけで子どもは何かを考え出す。

それが正解であっても、不正解であってもどうでもいい。

初心者にしても同じように接すると、上目遣いで頭の上にイメージを作る。

それはまるで漫画の吹き出しのように、誰の頭の上にも浮かび上がる。

その吹き出しを見逃さずに畳み掛ける。

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子ども達は自然と輪を作り、瞬く間にディスカッションをはじめ出す。

その瞬間から点は線へと繋がって行き、まるで魔法にでも掛かったかのように、レベルが一気に上がる光景が目に入って来る。


指導者の出来ることはこの程度であり、大きな進歩は個々の想い一つで差は出て来る。

子どもにヒントなんていらない。

もったいぶる時間が勿体無い。

どんどん出し惜しみする事なく、答えを出し続けてあげればいいのだ。

答えの中から考える「式」が、とても大切なのであり、答えなんてどうでもいい。

因数分解を習った時に、世の中に通用しないとたかをくくっていたが、こんなところで活かされるとは驚くしかない。


点から線で見る戦術。


一度試してみてはいかがだろうか?

LIVEのステージはいつもアドリブで溢れている。

曲の練習は繰り返しするが、MCで喋る内容はその時の空気で瞬時に変える。

同じ話しなんて繰り返しても面白くはなく、緊張感を持てずに新鮮味に欠けるMCは決してやらない。

台本通りに、事前に考えたMCなんてやらない方がマシだ。

引退を発表した安室奈美恵は、ステージで喋らない。

100%のステージには、彼女なりの美学があり、割り出された答えがNo MCなのだと言う。

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客席もステージも生き物であり、その都度その都度の空気を読みながら、何が面白いか?を見極めて世界観を作り出す。

八百長と馬鹿にされらプロレスで見る技の応酬は、日々の練習で培った証明であり、互いに信頼した上での肉体のぶつかり合いがスウィングすると、観客はリングに釘付けとなる。

ブル中野は「プロレスはセックスだ」とインタビューで答えている。もしも自己満足のマスターベーションを見せられたら、観客はたまったもんじゃない。

観客とスウィングしてこそ、はじめておもしろいモノが生まれる。

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結成30年を越えるバンドではあるが、残念ながら無名の素人バンドでは、演奏そのもので唸らせるコトはなかなか難しい。

貴重な時間を割いて、お金を払って足を運んで下さるお客様に対して、知らない歌を聴かせるわけだから、演者は最低限のおもてなしとして、100%以上の何かを見せなくてはいけない。

いつも心掛けるのは、家路に帰る途中、LIVEを振り返り「おもしろかった」と笑ってもらうコトしかない。

音楽のジャンルはロックと胸を張ってやってきた33年だが、結成当時はロックはロックでも、破壊的なパンクのスピリッツであったと、過去を知る者は思い出しせせらて笑う。

MCはジャズのように流れに任せてスウィングさせながら、客席を見渡して暖めて行き、頃合いを見ながら歌をお届けする。

この形はバンドだけにあらず、普段の日常生活の中にも活かしており、その時その時の流れに任せて対応していかないと、客商売は務まらない。時間から時間のパートタイム的な働きをしていては、客目線で対応するコトは難しい。

もっと言えば監督としてもやり方は同じで、こちらの思う通りにいかないのが勝負事で、毎回毎回対戦相手も違うし、戦う場所も違う。試合を裁く審判も違えば、自チームの選手のモチベーションも何もかも、同じコトは1つもない。

子ども達が卒業すれば、違うメンバーで戦わなければならない。子どもに合わせてスタイルを変えていかないと、同じスタイルでは戦い続けるのは困難だ。

その時その時に対応出来ないと、目指す場所には辿りつくコトはおろか、何一つ前には進めない。

一言でロックと言っても、その中には細分化されており、自由の象徴とされるロックでさえ、自由を奪われ、不自由な生き方をせざるを得ない状況にだってなる。

いつもアンテナを張り巡らせて、瞬時に判断し対応出来る、ジャズのような自由がないと、美しいハーモニーは奏でられない。

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ダンスの世界であっても、今はヒッポホップが主流となっているが、元はと言えばジャズダンスからの流れを汲んでいるもので、自由に踊る為の基本が必要となってくる。

音楽もスポーツも、はたまた文楽や文芸の世界でも、長く生き続けるには自由にスウィング出来るジャズに限る。

と言っても、そんなに簡単に身につくものではなく、何にでも流れに身を任せていては忘れ去られる。

流れに逆らわず、時には頑なに我を通し、魂を揺さぶらせるモノを作り上げる事が、この世で生きる何よりの喜びであり、一度組立たものを自分自身でぶち壊し、その姿を客観的に見つめ、一歩下がってから景色を見直すことが出来た次の一歩、それが自由とい名のロックの一歩ではないか?