めだか屋で奮闘しまっせ(フィクションです。)
第二十五話 めだかも空を飛ぶの巻(1) <==前編はこちら
第二十五話 めだかも空を飛ぶの巻(2)
皆で片付けを終えると、リーダーの青年に「お茶でもどうですか。」と二人は呼び止められ、食堂の中にある喫茶室へ向かった。
途中、召田輔(めだすけ)は「ちょっと、変な事聞いても宜しおますか。」と青年に聞いていた。
「わいは大阪弁やのに、何で皆、鹿児島弁ちゃいまんねん。」
「それは、方言ばかりだと読みにくくなりますので、読者に分かりやすい様にしているだけです。」
「ほんなら、わいも大阪弁やない方がええのでしゃろか。」
「いいえ、召田輔さんから大阪弁を取ったら面白くなくなりますので。」(筆者の声)
「そうでっか。」
喫茶室のベンチに腰掛けて、召田輔が「面白い企画ばっかしで聞いてるだけでも楽しませて貰いましたで。あれだけやろうと思たらようけえめだかが要りまっしゃろうさかい、わいに、めだかを提供して欲しいっちゅう事でんのかいな。」と聞くと、青年は言いづらそうに「それも有りますけれど、実は・・・、監督をお願い出来ないかと思いまして。」と切り出した。
「エーッ、監督って、何言うてはりまんねん。」と驚く召田輔に、
「実は、監督出来るのは召田輔さんしかいないと言われまして。」
「有難うさん。やないで、そんな訳あるかいな。わざわざ大阪から呼ばんでも監督する人ぐらいおりまっしゃろうが。」
「ですけど、組合長が召田輔さんをいたくお気に入りで、それに、後の事もありますし。」
「後の事?」
「いえいえ、お気になさらずに。」
「ほんで、わいの事を知ってる訳おまへんやろし、組合長って誰でんねん。」
「それは、僕も知らないのですけど。」
「怖ワーッ。ちょっと考えさして貰えまへんか。」
「分かりました。これ日程表ですので、この日までにお願いします。」と言って渡された日程表には、一週間後の発足式で代表者と監督が挨拶を行うと書かれていた。
「冗談やないで。」とブツブツ言いながらホテルへ向かう召田輔に、あかねは日程表を見ながら
「けど、展示会の開催は3月20日から4月10日って書いてあるさかい、出来るんちゃうの。」と、興味を示していた。
「そんなん言うたって、店もあるし、めだかも殖やさなあかんし。」と逃げようとする召田輔に、
「半年ほどやん。めだかの家は店長とあたいに任せてもらって大丈夫やて。」
「そんなん言うたって、心配やし。」
「何が?」
「若い店長とあかねちゃんと半年も二人っきりやで。」
「もう、召田輔さんったら焼き餅焼いてって、しょうもな。あんな若い子が相手にしてくれる訳ないでしょ。」
「せやけど、心配でっせ。」
「やりたないだけちゃうの。」
「そういう訳やないけどな。」
ホテルへ戻っても二人の会話は夜遅くまで続いていた。
三日目は、あかねの希望で霧島神宮をお参りした後、鹿児島市へ出て城山公園を散策し、土産を買い込んで空港へ戻った二人だった。
空港へはリーダーの青年が見送りに来てくれていた。
返事が欲しそうではあったが、「帰って店長と相談してから返事しまんので。」と保留にした召田輔に、「前向きに考えてください。宜しくお願いします。」と頼み込む青年の言葉を後にして、二人は帰路に着いた。
召田輔は、やはり座席にへっぱりついたまま大阪へ戻って行ったのだった。
(つづく)
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