めだか屋で奮闘しまっせ (フィクションです)
第二十話 めだかを作りたいの巻(1) <=以前はこちら
第二十話 めだかを作りたいの巻(2) <=以前はこちら
第二十話 めだかを作りたいの巻(3) <=以前はこちら
第二十話 めだかを作りたいの巻(4) <=前編はこちら
第二十話 めだかを作りたいの巻(5)
召田輔(めだすけ)が「何でっしゃろか。」と聞くと、オーナーは「貴方は自分から顔を出した事も無いわね、やる気があるのかしら。こうして会合に呼んでも、あかねさんばかりが発言しているのはどうしてかしら。私がどれだけ期待して貴方に投資してきたと思っているの。」と言い出した。
「そんな事言われたって。」
「何故、めだかの家をもっと発展させようと思わないの。何故、私に頼ってもくれないの。」
「わいは、めだかが好きなだけでんのや。めだかを作るしか能が無い男でんのや。」
「そんな事無いわ。一度はめだか屋で生きて行くと決めて努力していたでしょ。なのに今の貴方は逃げているだけじゃないの。」
「わいには経営の素質なんて無いんでおます。もう、勘弁して貰えまへんか。」
「見損なったわ、そんな人じゃ無いと思っていた。私の見込み違いだったようね。私が掛けた夢を返してちょうだい。」
すると、隠れて聞いていたあかねが「ええかげんにして。」と叫んだ。
オーナーは振り返って「あら、盗み聞きするなんて、悪い人ねェ。」
「帰ろうと思って支度してて聞こえただけよ。」
「本当かしら。そうだわ、ついでだから言っておくわ、召田輔さんを駄目にしたのは貴方なのよ。」と言ったので、召田輔は「あかねちゃんには関係おまへん。わいが悪いんでおます。」
あかねは「何故、謝るのよ。召田輔さんが何をしたって言うの。」
「オーナーの気持ちに応えられなんだ、わいが悪いんでおます。」
すると、オーナーが「それでは心を入れ替えて、もう一度やってくれますのね。」と言われて、うなだれる召田輔を見て、あかねはオーナーに「あんたは何がしたいの。あんたは召田輔さんの気持ちなんて何も分かっていない。自分が満足したくてやっているだけでしょ。」
オーナーは「私は召田輔さんのことを考えて、召田輔さんの為に力を貸しているのよ。」
「何が召田輔さんの為によ。召田輔さんが何時頼んだって言うのよ。召田輔さんの事、何も知らない癖に。」
「貴方こそ、召田輔さんの何が分かると言うの。」
「言っても分からないでしょうね。召田輔さんの優しさも男らしさも、あんたは知らないのよ。あんたは召田輔さんを苦しめているだけなのに、そんな事も知らないのよ。」
オーナーに食って掛かろうとするあかねを、召田輔は両腕で抱え止めて、「あかねちゃん、もうええ。わいの事を分かってくれるのはあかねちゃんだけや、それだけでええんや。」
そんな二人の姿を見て、オーナーは「分かりました。好きにすればいいわ。」と背を向けた。
あかねは召田輔に抱えられて養魚場を後にした。
翌日、養魚場のメンバーから、召田輔とあかねにはプロジェクトから外れて貰うとの連絡があり、めだかの家の通販サイトは召田輔に譲渡して、角の養魚場との契約を解除するとの事であった。
そして一週間後には、角の養魚場の直販通販サイトが出来ていて、オーナーが経営する各地のペットショップのホームページも、めだかの家の通販サイトとの連携は消えていて、角の養魚場のサイトに変わり、さらに、他分野のペットが通販で購入出来る様になっていた。
必死で顧客へ情報メールを流し、通販サイトを目に付く様に改良するあかねの努力に反し、注文も来客も減り続けたまま、冬を迎えていた。
*---------------------------*
▼メダカブログランキングに参加しています
*---------------------------*
*---------------------------*
お知らせ
◆趣味のめだか おおさと ショップの営業について。
◆営業時間のご案内。
通常営業しています。
平日:13時~17時 土曜・日祝日:10時~17時 営業。
火曜・水曜 定休。(祝日の場合は営業。)
尚、営業時間外にご来店の方は電話にてご確認ください。
◆めだか通販は常時受付。
趣味のめだか おおさと めだか通販は常時受付しています。
通販サイトかメールでご注文ください。
◆めだか通販でクレジットカードが使えます。
PayPal決済を、めだか通販でご利用いただけます。
*---------------------------*
趣味のめだか おおさと ホームページは、
観賞メダカとデザランのお求めは、
*---------------------------*