昨日、18歳の自衛官候補生が射撃訓練中に銃を発射し、2名が亡くなるという痛ましい事件が起きました。


退官してそろそろ2年が経つ頃で、自衛隊生活から離れて久しい飛猿ですが、

 

過去に自身が教官として教育隊に在籍していたことがあるだけに、今回の事件には思うことがあったらしく、昨夜はニュースをみながらこの件について二人で話をしました。



「飛猿さんも教官やってたことがあったよね。


その時は部隊のTシャツ作ったり、最後にアルバム作ってたりしたから、私は教官と訓練生は一丸となって教育訓練を乗り超える!!みたいな団結のイメージを持ってたから、今回の事件はすごく衝撃だったんだけど。


過去にも同じような事件があったって言うし、やっぱりこういう風に逆恨み的な感情を抱かれることってあるわけ?」



「まー そういう話はたまに聞くけどな。
でもなー 危ない奴をどこで見分けるって、そんなの普段の生活みたくらいじゃわからんからな。」




「適正とかでもわからんの?」



「わからんね。


俺らの時代はそういうものだと思っているから厳しさに対して不満を抱くことはなかったけど、今の子は怒られ慣れてないというか、甘い考えの子が多いからな。


昔に比べたら今はずいぶん緩くなったし、上もいろいろ気を使っているけど、でも何か言えばすぐ辞めるし、やりぬくって姿勢が無い子が多い。
そんなんで国防なんてつとまらないんだが、公務員ってだけで入ってくるヤツがいるからな」




ま、そういうのは自衛隊に限らず、社会全体がそういう感じですけどね


ベビ猿がサッカーをやってるので人一倍子供と接する機会が多いのだけれど、打たれ弱い子が多いし、過保護な親御さんも結構いるなーと感じます。


暴言や体罰などのパワハラは許されることではないし、私も学生時代の部活で受けた体罰は今でも忘れられない嫌な思い出として残っているので、今の子供達はそういう思いはしてほしくないと思っているけれど、

でも、多少の厳しさは忍耐力を養うために必要なんじゃないかな?と思うことがある。


耐性がないと困難にぶつかった時にメンタルが崩壊してしまったり、自分を保っていけないのじゃないかって。



ま、そう思っている私でさえも、飛猿さんのやり方が今の時代に合わないな、、と感じることも多いので、今の子が厳しい教育に耐えられるかっていうと環境的にも難しいのかな。



「まぁ、俺のような優秀な自衛官はなかなかいないからな」


と、飛猿が豪語するのだけれど、これに関しては否定しない。



私も心から思います。
本当に自衛官になるべくしてなった人だな、とつくづく思う。


ま、私もここ十数年くらいの飛猿しか知らないから、あまり偉そうなことも言えないんだけども。
こういう人が自衛官になるべきだ!と心底思います。



怒りのコントロールが本当によくできる人だなと思います。


怒ったところも見たことはあるけど、あまりカッとなることがないし、たいていのことは冷静に受け止めて自分の中でおさめて流す感じ。


それが昔からなのか、自衛官になってから養われたものなのかはわからないけども。
 

こういう資質を持っている人じゃないと定年まで自衛官はつとめられないのだと思います。


あ、あとね、最近やたらとテレビで自衛隊特集をやってるけど、変に華美にされすぎてるって思います。


ああいうのだけ見て憧れて入隊しちゃったら、現実とのギャップで病んでしまいそう。


有事には迷うことなく家族より他人を選ぶ、感情よりも職務を全うすることを第一とする人じゃなきゃつとまりませんね。


そのくらいの覚悟をもって入隊してほしいなと思います。



しかし、、自衛官の家族としては、いつ何があっても、、、という気持ちであったと思いますが、こんな形でお亡くなりになられたことはとても残念だったと思います。


亡くなられた自衛官の方のご冥福をお祈り致します。