29日から飛猿さんがお休みに入っているので、いろいろと忙しくしています
子供たちは暦通りなので、ちび猿弁当だけ作っています。
好き嫌いが多いちび猿。
特に野菜はほとんど食べてきません。。困ったものです。。
さて、先月末、タケの件で臨床心理士の先生とお話してきましたので、忘れないうちにサクっと書きますね。(思い出しながら書いているので用語とか間違っていたらスミマセン)
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先日の外来 での話を一通りし、
「【集中させたい】と相談したら投薬の話をされたのですが、息子に薬が必要かどうかの判断がつきません。
前にやったテストの結果ではアスペルガーの傾向と書かれていたので、お薬を使う事は全く頭になかったのですが、先生からみてどうなんでしょうか?
息子がいろんな要素を持っていて、コレと断定できない事はわかっていますが、そんなに強いADHDの要素を持っているのでしょうか?」
と、聞くと、
「ADHDと言われましたか?そうですかー。。。。。
私はそういうつもりで診断報告書を書いたつもりはないんですが。。。」
と、先生。エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
「でも、報告書には注意力散漫と書かれていましたよね。
なので、医師からADHDだと説明されたのですが。」
「彼の場合、注意力がないのではなくて、一つの事が気になるとそこに全ての注意が向いてしまい、全体に向ける事ができなくなってしまう、という感じなんです。
その気になる部分に納得できないと、その後の行動にも不満が出てしまい集中できなくなってしまう。
つまり、「不注意」と言うより「こだわり」ですね。
アスペルガーのお子さんはADHDである事も多いので、タケ君も併発している可能性はあると思いますが、彼は典型的なADHDではないので、お薬を飲んで効果を感じられるかどうかは何とも言えません」
「効果があるかどうかわからなんですか。。。
ではなぜ医師は投薬しかないと言ったのでしょう?」
「医師は心理士とは違い、患者さんに病名を付けることが仕事です。
そして、その病名に対して患者さんが不調を訴えるのであれば、それを取り除く処置をする。
それが医師なのです。
なので、お母様の「何とかしたい」という訴えに対して「投薬」という答えが出てきたのでしょう」
「今までの検査結果をみて、先生はどう考えられますか?
息子にお薬を飲ませてみる価値はあると思いますか?」
「私の意見としては、ADHDよりアスペルガー特性の方を気にしてあげた方がいいと思います。
彼にとって大事なことは、なるべく集団の中で過ごし、多くの経験をさせることです。
誰かと話し合いながら「こういう考え方もできる」「こういう風に考える人が多いけど、自分はこう考えるんだな」と、他の考えと自分の考えを比較してみることが大切です。
また、思春期に入りつつあり、人からどう見られているのか気になっているようです。
じきに「自分はみんなと少し違う」ということに気がつくと思いますが、仲間と一緒に過ごし、受け入れられていく中で、「みんなと違っててもいいんだ」「自分はこのままでいいんだ」という自信が生まれ、自己肯定感が育っていくことでしょう。
アスペルガー特性を持つ人は、人の気持ちを誤読してしまったり、当たり前と言われる事が理解できなかったりするので、社会に出た時に人よりも失敗の経験を多くしがちですが、充実した学生時代が送れていれば、それらの想い出が彼の中で支えとなり、心が折れることなく乗り越えていけると思います。
ですから、お母様は彼の話を聞いてあげたり、彼が気付きにくいことを教えてあげたり、よい学生生活を送れるように協力してあげてください。
お薬は本人が困り感を訴えてきた時に考えればいいと思います。
「あなたを手助けするこういうものもあるよ」とだけ話しておけば大丈夫です」
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ってな訳で、お薬は効果が期待できないようなので使用しないことになりました。
集中させるには、タケのこだわりを理解し、うまく付き合っていくことが必要なようです
なんだか難しいなぁ。。。
お薬を聞いた時はビックリしたけれど、それでタケが楽になるならいいなーと思っていたのに、効かないのかー ややこしいなー (*´Д`)=з
ま、でも、それがタケの特性ですから仕方ですね。
約半年にわたったタケの発達外来再受診はこれにて終了。
少しスッキリ、少しモヤモヤ(笑)ですが、これからは心理士の先生の言う通り、タケが充実した学生生活を送れるように支えていきたいと思います。