【内なる自分を表す】306 花らっきょう、香りを聞く | 望む未来をご案内~花らっきょうのブログ

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【 #内なる自分を表す 】306 花らっきょう、香りを聞く

香道の締めの挨拶は「香り満ちました」と言います。
(香道家・紫帆さん談、要旨)

===

本日もお読みいただき有難う御座います。

◆今回の話題は、#香道 。

香木を焚いてその香りを楽しむ、
あの香道です。

指南役は、紫帆(くぼひろ)さんと言う、
フリーの香道家。

小学校の時に読んだ本で香道を知り、
自分はこれをやる!と確信したとか。

お師匠さんの指導により兼業でこそあれ、
香道の楽しみを広めているそうです。
 

◆さて、この度のお楽しみは「 #源氏香 」。

源氏物語の登場人物になぞらえて香を選び、
順番に香りを味わい、香の種類を同定する。

と言うものです。
 

◇今回のお題は「雲隠(くもがくれ)」。

紫式部が原作では表題だけで終わらせた巻。
これを後世のおフランス人が創作しています。
かつて源氏に愛された花散里(はなちるさと)が、
出家した源氏を訪ねます。

老いさばらえた源氏は目も見えなくなり、
文字通り「光を失った君」。

老人は相手が花散里とも知らず、
今際の際に、昔愛した女達の思い出を語ります。

でも、その中に花散里の名前はあらへんかった。
↑コラー(゚Д゚#)

言うてくれたら名乗り出たのに!

そない思たかどうかは知らんけど、
花散里も自分からは名乗らんかった。

そのまま源氏は花散里に看取られて、
一生を終えるのです・・・
 

◆今回の源氏香は、源氏と花散里、
そして源氏が愛した他の女二名言う設定。

出された香りを順番に聞いて、
それぞれが誰かを当てていきます。
 

◇結果はくぼひろさんが一番でしたが、
↑主催者やから当然やろけど

それ以上に興味深かったのは、
道具とその扱い方の細やかなこと。

先ず、用意するのは、香炉。

湯飲み位の大きさの香炉に炭火を仕込み、
灰の山で覆い隠します。

ここで香を用意。

香は直接火にくべるのでなく、
雲母の板を間に置いて、熱だけを通します。

炭火の熱で暖められた香が、
煙を出さず香りだけを発します。

この香りを嗅ぐのです。
・・・やのうて、「 #香りを聞く 」のです。

まともに息をすれば灰を吸い込む。
せやかて手で鼻に香りを扇げば灰が飛ぶ。

そこで、香炉を覆った手に鼻を近づけて、
わずかな息と共に香りを聞いていきます。

灰が飛んでしもたらあかんので、
息を吐くのも顔を背ける訳です。
 

◆香りを聞くのは、ほんの一瞬。

直接脳に訴えるのが嗅覚。
だからこそ、一瞬の香りを直感的に捉える。

この、一瞬を大切にする行為。
これこそ豊かさを味わう最たるものでないか。

花らっきょうはそのように感じたのです。
 

◆そう言えば、くぼひろさん曰く、

後世、佐々木道誉が香合わせを開いていた、
とのこと。

第五十九代宇多天皇様に遡る道誉は、
母方の祖母の実家、旧津軽藩家老・佐々木家の祖先。

「バサラ大名」として知られている一方、
足利尊氏のナンバー2たる実力者でもありました。

・・・まさかここでご先祖にたどり着くとは(^_^;)
 

さて、

◆この度の源氏香の会。

西美津恵さん(みっちゃん)のイベントの企画で、
会の名前は「ファーストサマーフェスタ」。

初夏やったら「アーリーサマー」違ゃうか?('_'?)

いやいや。

何でもファーストサマーウイカさんに因んで
名付けたとか。
提案したのはくぼひろさん言う話よ(^_^;)
 

◇そのくぼひろさん曰く、
香を聞く会は今後も何らかの形で催すとのこと。

和歌や漢詩も詠みたい言うてたので、
そちらも楽しみですよね(*´∀`)

あー、もっと若い女性にも広まらんかしら(。-∀-)
↑これこれ
  

と言うわけで、「香り満ちました」。
くぼひろさん、有難うございました(*´∀`)♪
 

※写真は、源氏香の会にて。千代田区、本日
1枚目:香りを聞く様子。モデルは紫帆さん。
2枚目:会の記録。首席者か主客に授けられる。
3枚目:イベント「ファーストサマーフェスタ」のチラシ。
4枚目:おまけ。みっちゃんの塩らっきょう。

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