今日の診療 | 福岡市天神 樋口矯正歯科クリニック院長のブログ

今日の診療

2月もあっと言う間に過ぎて、今日と明日おしまいです。

 

今月も毎日、毎日忙しくてバタバタしている内にあっと言う間に過ぎました。

 

新しい患者さんにも沢山受診して頂きました。

 

今日も3名の新しい患者さんに来て頂けました。

 

そして驚いたのはその内の30代と40代のお二人が、

 

以前、同じ天神のS矯正歯科で裏側からの矯正治療を受けていたことです。

 

主訴は、お二人とも前歯が出ていることでした。

 

お一人目は小臼歯の抜歯による治療でしたが、

 

なぜか左下だけ小臼歯の抜歯が行われておらず、

 

上下左右のはの数が違います。

当然奥歯の咬み合わせも左右で違い、おまけに抜歯したにもかかわらず、

前歯は前に出たままで、唇が閉じ難い状態です。

裏側からの矯正装置で変わったことは、歯が並んだだけ。

 

正常な咬み合わせとはほど遠い状態でした。

 

お二人目はもっと状況がひどく 

 

上顎の小臼歯だけを抜歯して矯正治療が行われたのにもかかわらず、

奥歯の咬み合わせは大きく上顎前突の状態で

前歯は全く咬めていない上顎前突、そして開咬です。

このお二人の患者さんから分かる事は、結局裏側からの矯正装置では、

 

少なくとも奥歯の咬み合わせに異常がる上顎前突は治せない、

 

裏側からの矯正装置では歯を並べることしかできないと言うことです。

 

そしてこのお二人にはもう一つ大きな問題がありました。

 

それは、下顎が小さく後ろに下がっている骨格的な問題です。

 

下顎が小さいために気道が狭くなり、

 

呼吸を楽にするために猫背でストレートネックで姿勢が悪く、

 

睡眠時には呼吸が苦しい為に深い眠りに入る事ができず、

 

眠気が強くなっています。

 

この症状から下顎後退症による睡眠時無呼吸症候群が疑われます。

 

下顎後退症は、歯並びだけの問題ではなく、

 

健康被害がありますから全身の健康を考えて、

 

大変ですが手術を伴う外科的矯正治療 

 

下顎骨を前方に移動する必要がある知れないと説明しました。

 

お二人とも20代の頃に外側からの矯正装置に抵抗があり、

 

歯並びをキレイにしたいとS矯正歯科を受診して

 

「キレイになりますよ」と言われて裏側からの

 

矯正治療を受けたのですがから、

 

患者さんも矯正歯科医もどちらも「正常になる」なんて事を

 

考えてもいないし、言ってもいない。

 

つまり最初の矯正治療では、咬合は異常なままだったのです。

 

そして、年齢が上がり、骨密度が摘果してきたことで

 

異常がひどくなり、再び治療が必要と感じるようになってたのしょう。

 

医療としての矯正治療のゴールは「正常」だという事を詳しく説明しました。

 

樋口矯正歯科クリニック 福岡                            

口臭外来 福岡口臭クリニック

樋口矯正歯科訪問診療部 福岡

 

 

ブログ記載の写真は患者さんの承諾済みです。