今日の診療 | 福岡市天神 樋口矯正歯科クリニック院長のブログ

今日の診療

やっと本当に梅雨入りしたと思わせるシトシト雨が降る一日でした。


そんなお天気にも関わらず、


土曜日で沢山の患者さんに受診して頂けました。


新しい患者さんにも3名受診して頂けました。


お一人目は歯が出てくる隙間が足りないことを心配されている小学3年生


まだ永久歯は前歯が出てきている途中ですが、


上下顎共に永久歯が並ぶ隙間が足りません。





しかし、子供の場合にはこれからの成長で


顎の骨も大きくなりますから、この年齢から色々と矯正装置を付けて、


治療を始める必要はありません。


まずは乳歯の犬歯を抜いて隙間を作れば並んでいきますから、


乳犬歯を抜歯して、暫くは経過観察を行う事にしました。


お二人目は、受け口が主訴の小学3年生


永久歯の前歯が一本だけ反対咬合の状態です。



その為に下の前歯の歯肉が退縮してしまっています。



この患者さんも下の乳歯の犬歯を抜くことで


下の前歯は自然と内側に倒れ、何もしなくても


反対咬合が改善する可能性があるので


乳歯の犬歯を抜いてしばらく経過を観察することにしました。


永久歯交換時期の反対咬合(受け口)は、


乳歯の抜歯や簡単な矯正装置で短期間で改善可能ですが、


その後の成長で再び下顎前突になる事もあります。


しかしこれは、骨の成長ですから、


身長が伸びるのを止められ無いのと同じように


下顎骨の成長をコントロールすることは不可能です。


もしも成長が著しい時には外科的矯正治療が必要となりますが、


治療法は確立されているので心配はいりません。


3人目は出っ歯が主訴の30代の女性です。


下の前歯が前方に傾斜しているにも関わらず、


出っ歯の状態が著しく、前歯が全く咬めていません。






 
 横顔を見ると下顎が小さく、顎が無い状態です。


眠気があり、上を向いて寝ることができず猫背で


睡眠時無呼吸症候群 の可能性が疑われました。

 

下顎骨が小さく後方に位置していることで


気道が狭くなり、呼吸がし難い状態です。

全身の健康を考えたて、大変ですが手術を伴う外科的矯正治療

 

下顎骨を前方に移動する方が良いと説明しました。


樋口矯正歯科クリニックを受診する前に3軒の矯正歯科を受診されていましたが、


外科的矯正治療を強く勧められたことはないとのことでした。


骨格的に大きな異常があるのにそれを治さないで


歯を動かしただけでは、正常な状態になりません。


骨格に異常があるなら、大変でも骨格を正常にする必要があると説明しました。


矯正治療の治療目標は正常です。


きれいになることではない事を忘れてはいけません。



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