妄想、BL(M×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。











《side  J》

テーブルに並びきらないならいっそバイキング形式にしようか、ってリビングやらキッチンやらにお料理のお皿を並べ、取り皿に好きなものを好きなだけ持ってくることにした。
こういうのも楽しい。

二宮さんが買ってきてくれたのはシャンパンと赤ワインに白ワイン、さらに日本酒まで。
どんな料理か分からなかったから、って。
あらかじめメニューを伝えておけばよかったな。
重かっただろうに申し訳なかった。

撮影の間のこととかいろいろ話しながら飲んで食べて、2人ともけっこうお腹いっぱいになってきたからデザートに移る。

その前にテーブルをある程度片付けないとね、って後で俺1人でやる予定だったのに二宮さんが気を利かせて手伝ってくれた。
俺が残った食べ物をどんどんタッパーに詰めて冷蔵庫に入れていく間に二宮さんが空いたお皿をどんどん洗ってくれる。

なんか・・・夫婦みたいでいいな・・・なんて思ってちょっとにやけてしまった。

お料理とお皿を片付けたところでコーヒーを淹れてケーキを出してくる。

「え、ケーキまで?!
松本さん、すごすぎますね!」

「いや、あの実は・・・今日俺の誕生日で・・・」

「え・・・」

わりと本格的なデコレーションケーキに驚く二宮さんに誕生日ということを告げるとさらに目を丸くした。

「なんで早く言ってくれないんですか!言ってくれたらちゃんとプレゼントとかも用意してきたのに・・・」

「いや、気を遣わせるかな、って。
それで、あの・・・俺、二宮さんのことが好きで・・・プレゼントいらないのでもし良かったらお付き合いしてもらえませんか?」

誕生日だから付き合えなくてもキスくらいしてくれないかな、なんて。
半分冗談で思いながら思い切って告白した。

「え、あの・・・ほんとに・・・?
俺、何の取り柄もないのに・・・」

「そんなことない!二宮さんは可愛いし気が利くしかっこいいところもあるし、何より一緒にいて楽しいから・・・俺のこと少しでもいいと思ってくれるなら・・・」

自己肯定感が低いのか、しゅんと顔を俯かせる二宮さんに、いかに二宮さんが素敵な人かを力説すると耳が赤くなって。

「ありがと・・ゴザイマス。
俺も松本さんのこと好きなので・・よろしくお願いします」

俯いたまま小さい声でオッケーしてくれた。


明日から最終話までアメ限となりますー💦
もしアメンバ申請を考えてくださる方いらしたらテーマ「アメンバーについて」をお読みになって申請くださいませ🙇‍♀️
アメンバーになるほどじゃないけど結末が気になるという方はメッセージくだされば結末はお知らせいたします☺️