妄想、BL(M×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。










《side  J》

「なんか怒ってる?」って聞いても「疲れてるだけ」って返されるし、その割にそれからもちょくちょく不機嫌で、絶対何か怒ってるじゃんって思って夕飯の後そそくさと片付けに入ろうとするカズをテーブルに座らせて再び問いただしてみた。

「何か思ってることあるなら言ってよ」

俺には心当たりが全然ないから何かに怒ってるならちゃんと言ってもらわなきゃ分かんない。
昔から自分の気持ちは押し隠すところがあったけど、俺たちもう恋人同士で同棲までしてるんだし、ちゃんと思ったことは言い合っていきたい。

それなのに。
カズから出た言葉は「潤くんには関係ない」だった。
俺らの関係性ってそんなもんだったんだってあまりにもショックで。

時を経て再び付き合い出し、昔よりいい関係が築けてると思ってたのに、そう思ってたのは俺だけだったのかな。
なんか心にぽっかり穴が開いた気分になってすぐ部屋に戻り、それからカズとどう接していいか分からなくなった。

俺、悪くないのに適当に謝るのもなんか違うし。
ベッドが1つしかないからとりあえず一緒には寝るけど、俺はカズに背中を向けて寝て、夜中に目が覚めたらカズも俺に背中を向けてた。
ご飯もカズの体のために2人分作るけど、こんな状況で軽い世間話なんて出来るはずもなくて、無言の食卓は気まずいからカズと時間をずらして1人で食べた。

このまま・・・また別れちゃうのかな・・・。
今度こそカズを大事にするって決めたのに。
もしまた別れたら、もう付き合うことはないんだろうな。

そんなの嫌だけど、どうしたらいいかも分からなくてすれ違いの日々が続いていたある日。
仕事が立て込んでいつもより遅い時間に帰宅すると、リビングでカズが待っていた。

「潤くん。話がある」

カズの声聞くの何日ぶりだろう。1週間ぶりくらい?
なんか数ヶ月くらい聞いてないような気がする。
でもずっと口聞いてなかったのに、いきなりそんな真面目な顔で「話がある」ってことは・・・やっぱり別れようとかそういう話?
聞きたくないけど、そろそろどうにかしないといけないよな。

覚悟を決めてカズの前に座った。


七夕のお話が書き上がりましたー(*≧∀≦*)
が、相変わらずタイトルが決まりません😅