妄想、BL(M×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。










《side  N》

「ねぇ、こないだからなんか機嫌悪くない?
なんか思ってることあるならちゃんと言ってよ」

自分の機嫌がコントロール出来ないことなんて初めてで、そんな僕を潤くんがスルーするはずもなくてついに夕飯の後「座って」ってダイニングテーブルに面と向かって座らされてしまった。

「いや、ほんと何でもなくて・・・てか僕自身の問題で、潤くんには関係ないから・・・」

ここで、カッコ悪いけどちゃんとモヤモヤを吐き出してしまえば良かったのに、僕はどうにも言えなくてついそんなことを言ってしまった。

だって僕だったら「あなたも同じことしてるじゃん」て思うから。
潤くんに呆れられたくないって思ったら心とは違う言葉になってしまった。

「そっか。
恋人同士とはいえ他人だもんな。確かに俺には関係ないわ」

しまった、と思った時にはもう遅くて。
潤くんは冷えた声で言い放って自分の部屋に入ってしまった。

・・・なんだよ。いつもの潤くんなら「そんなこと言わないでさ」なんて言ってもう少し食い下がってくれるじゃん。
やっぱりなぎささんといる方が楽しいんじゃないの?

自分が悪いのに、潤くんに突き放されたことがショックで僕もどんどん意固地になって。
すぐに追いかけて謝ればよかったのに、機会を逃してそれからぎくしゃくした日々が始まってしまった。

今までケンカなんてしたことなかったからこうなるとどのタイミングで謝罪を切り出せばいいのか分からないし、ケンカしてるのに普通に話すことも出来なくて、ベッドは1つしかないからかろうじて一緒には寝るけど無言のまま。
お互い背を向けて寝る。

相葉さんに相談してみたら
「いい歳して何してんのー笑
さっさと謝っちゃえばいいじゃん」
なんてかるーく言われてさ。
だからそのタイミングが分かんないって言ってんのに。

しかも時間が経てば経つほど、
「もう潤くんは僕に愛想尽かしたかもしれない。
謝ろうとしたらその前に別れを切り出されるかも。
藪蛇になるよりこのまま口聞かない方が・・・」
なんて逆に怖くなってきてる。


こないだXで「傘と傘立てのBL」が流れてきたんですよ。
擬人化とかじゃなくまじで傘と傘立て。
傘立てに傘が突っ込む、っていう・・・まんまですけど・・・なんかね、どう表現したらいいのか分からない気持ちになりました笑